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脱観光化の人類学 かわりゆく観光と社会のゆくえ

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フォーマット 書籍
発売日 2025年04月03日
国内/輸入 国内
出版社ミネルヴァ書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784623098057
ページ数 340
判型 A5

構成数 : 1枚

序 章 「脱観光化」からとらえなおす観光と社会(東 賢太朗)
1 観光から社会をとらえなおす 
2 「脱観光化」とはなにか 
3 観光の現在進行形、そしてその先へ 
4 観光と人類学 
5 本書の構成


第I部 観光現象の新展開 

第1章 身体的な移動と精神的な移動が出合う「空間」 ──VTuberとコンテンツツーリズムの現場から( 岡本 健)
1 「精神的な移動」の存在感 
2 esports・メタバースの台頭による情報・虚構空間の拡大 
3 空間概念をさらにアップデートする 
4 VTuberとはなにか 
5 志摩スペイン村とVTuberのコラボイベント 
6 コラボの影響とアバターの役割 
7 新たな空間における「真正性」「祝祭性」 

第2章 台湾の日本神を訪ねる日本人と台湾社会──観光化がもたらす信仰実践の変容(藤野陽平)
1 民俗宗教にみる日本神 
2 創られた親日台湾言説上の日本神 
3 日本神を訪ねる慰霊団 
4 神輿の奉納と祭りへの参加 
5 観光化がもたらす日本神信仰の変容 
6 現地の文脈に取り込まれる日本神 
7 日本神にみる観光化と脱観光化のダイナミクス 

第3章 南洋のコロニアル・ノスタルジア──パラオ老人会と日本人観光客の交流を事例に(紺屋あかり)
1 植民地の歴史をめぐる旅 
2 植民地経験と独立以後の観光 
3 交流会で披露される老人たちの語り 
4 「親日」言説とその批判的考察 
5 葛藤としてのノスタルジア 

第4章 あわいを生きる──コロナ前後のタイ領アンダマン海におけるモーケンの観光業への従事(鈴木佑記)
1 タイの観光化とコロナの影響 
2 モーケン社会における船の形態変化と貨幣経済の浸透 
3 スリン諸島の観光化とモーケンの生業の変化 
4 観光化/脱観光化するアンダマン海──日帰りボートツアーの隆盛 
5 コロナ禍を生きぬく 
6 〈境界人〉がつなぐ社会 


第II部 観光が生み出す新たな社会のあり方

第5章 邂逅する「他者」たち──現代中国における民族観光、イスラーム復興、イスラモフォビアのもつれ (奈良雅史)
1 「観光化」による民族間関係の変化? 
2 中国における民族観光と回族 
3 回族観光の「脱観光化」 
4 邂逅する「他者」たち 
5 邂逅がもたらすもの 

第6章 アートプロジェクトにおけるゲストとは誰か──新潟市「水と土の芸術祭」を事例に(越智郁乃)
1 問題の所在 
2 「水と土の芸術祭」とアート・ディレクション 
3 市民プロジェクトの展開 
4 市民プロジェクトの行方 
5 市民プロジェクトが芸術祭にもたらしたもの 

第7章 観光の衰退、連帯の生起──フィリピン・ボラカイ島と愛知県南知多町の「脱観光化」とノスタルジア(東 賢太朗)
1 観光と連帯、共同性、そしてノスタルジア 
2 ボラカイ島の観光開発と環境汚染 
3 間奏──フィールドの「脱観光化」あるいは観光のフィールドワークの停止 
4 南知多の観光と移住 
5 「脱観光化」とノスタルジアと共同性 

第8章 「フェイク」と「オリジナル」の交錯と消失──ポスト・ツーリスト化した「マサイ」(中村香子)
1 「マサイ民族文化観光」...

  1. 1.[書籍]

現代社会で観光は誰もが享受できる娯楽として 大衆化した。本書は、「脱観光化」をキーワード に「善きもの」としての観光の光と影をフィール ドでの事例にもとづいて具体的に論じる。

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