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音楽制作 プログラミング・数理・アート

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フォーマット 書籍
発売日 2025年04月08日
国内/輸入 国内
出版社コロナ社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784339013801
ページ数 288
判型 A5

構成数 : 1枚

1.電子音楽の制作ツール
1.1 電子楽器の登場
1.1.1 民生機のアナログシンセサイザ
1.1.2 民生機のデジタルシンセサイザ
1.2 シンセサイザの原理
1.3 DSPによる電子楽器
1.3.1 初期のDSP開発
1.3.2 ウェーブテーブルからPCMへ
1.3.3 デジタルシンセサイザの音源方式
1.3.4 ソフトウェアシンセサイザ
1.4 シーケンサ
1.4.1 シーケンサの芽生え
1.4.2 アナログシーケンサ(CV/GATE)
1.4.3 CV/GATEのデジタルシーケンサ
1.4.4 MIDIシーケンサの特徴
1.4.5 ハードウェアシーケンサ
1.4.6 ソフトウェアシーケンサ
1.4.7 リアルタイムレコーディングとステップレコーディング
1.4.8 MIDIイベントと分解能
1.4.9 MIDIトラックとオーディオトラック
1.4.10 プラグイン(インストルメント,エフェクト)
1.5 ミュージックトラッカー
1.5.1 トラッカーとは
1.5.2 サンプラーとシーケンサの組合せ
1.5.3 初期のトラッカー
1.5.4 現在のトラッカー
1.5.5 音楽教育ツールとしてのトラッカー
1.6 サウンドプログラミング
1.6.1 Pure Data
1.6.2 Pure Dataのプログラミング方法
1.6.3 MIDIの制御とDSPの制御
1.6.4 メッセージデータとDSPデータの境界
1.6.5 インタフェースの変化と固定化
1.6.6 BSDライセンスとPure Dataコミュニティ
1.6.7 Pure Dataのパッケージ
1.6.8 Dekenによるライブラリ追加
1.6.9 シーケンサの時間軸とインタラクションの時間軸
1.6.10 Pure Dataの作品事例
1.7 まとめ

2.ライブコンピュータ・エレクトロニクス
2.1 ライブコンピュータ・エレクトロニクスとはなにか
2.2 ライブコンピュータ・エレクトロニクスの誕生
2.2.1 ピエール・ブーレーズ
2.2.2 ブーレーズと電子音楽
2.2.3 IRCAMの設立と4Xの開発
2.2.4 『レポン』:ライブコンピュータ・エレクトロニクスの原点
2.2.5 デジタル信号処理による音の変形
2.2.6 楽器と電子音響の演繹的拡張と統一
2.2.7 『レポン』の空間性
2.2.8 託された課題
2.3 プログラミング環境 Max
2.3.1 Max とはなにか
2.3.2 Max 開発の背景
2.3.3 Max の登場
2.3.4 Max の実用化
2.3.5 Max の展開
2.3.6 Max の特徴
2.4 ライブコンピュータ・エレクトロニクスの実践
2.4.1 新しいミュジシャンコンプレ
2.4.2 ピアノとコンピュータのための音楽
2.4.3 上演プロセス:準備
2.4.4 上演プロセス:演奏
2.5 ライブコンピュータ・エレクトロニクスの現在
2.5.1 オペラの舞台に立つアンドロイド
2.5.2 歌唱システム
2.5.3 動きのシステム
2.6 まとめ
2.6.1 インタラクションとはなにか
2.6.2 ライブコンピュータ・エレクトロニクスの課題
2.6.3 ライブコンピュータ・エレクトロニクスの持続可能性

3.音響コンポジション
3.1 音と作曲
3.1.1 音「の」作曲
3.1.2 音のプログラミング
3.1.3 音と響き
3.1.4 音の存在論と作曲
3.2 SuperColliderの特徴
3.2.1 構成
3.2.2 実践
3.3 関連作品やプロジェクト
3.3.1 WFS
3.3.2 BEAST
3.3.3 『AudioScape』
3.3.4 norns
3.3.5 『breathing space』
3.3.6 空港のための音楽
3.3.7 AI×Beethoven
3.3.8 可聴化研究
3.3.9 『snr』
3.3.10 『spray』
3.3.11 『matrix』
3.3.12 『x/y』
3.3.13 『textures±』
3.4...

  1. 1.[書籍]

◯読者対象
テクノロジーを使った音楽制作に興味のあるすべての人々

◯書籍の特徴
本書は様々な専門分野の執筆者が各章を担当しています。最大の特徴は、全員が研究者であると同時に自ら音楽や作品を制作する「表現者」である点です。技術紹介だけに留まらず、自身の制作経験からテクノロジーを用いた音楽制作の哲学や視点について述べています。

◯各章について
本書は順番に読み進めても構いませんし、気になった章から読んでいっても構いません。
第1章「電子音楽制作環境とツールの変遷」では、電子音楽制作における基本的な前提と概念、実現するテクノロジーについて解説し、さらにPure Dataを用いた「楽譜を時系列で再生する」概念から離れた音楽制作について記しています。
第2章「ライブコンピュータ・エレクトロニクス」では、Maxを用いた演奏の事例として、作曲家の作品、章担当筆者が携わったアンドロイドを用いた作品を挙げて論じています。
第3章「音響コンポジション」では、SuperColliderを用いたプログラミングによって直接的に音響を形作る作曲方法と概念について解説しています。
第4章「ライブコーディング」では、リアルタイムにコーディングをしながら音楽を作り上げていく音楽制作スタイルについて、定義、歴史、文化的醸成について紹介します。
第5章「音楽語法と数理」では、様々なアルゴリズムや数理的手法が音楽の作曲に応用された歴史を辿り、実例を挙げながら解説します。
第6章「メディアアートとミュージックテクノロジー」では、音楽とテクノロジー、センサーとロボット、メディアアートと作曲といったキーワードについて、章担当筆者による多く作品事例を参照しながら概観します。

◯著者からのメッセージ
音楽は「音に基づく、人間の積極的な表現および知覚活動のすべて」と定義される文化的産物であると同時に、現代の音楽制作分野はテクノロジーの影響を受けており、その話を抜きにして音楽制作の全体を語ることはできないほどです。しかし最近ではテクノロジーの中に生成AIが含まれるようになり、音楽制作分野は一種の混沌状態になりつつあるといえるでしょう。
そんな中、少し立ち止まるような形で、本書では生成AIの登場以前から用いられてきた音楽制作のテクノロジーや手法、プログラミングでもって音楽や音響を創り出す手法、作曲や音列の生成を数理の面から捉える分野、音を軸としたメディアアートなど、多岐に渡る分野についてそれぞれの世界観に基づいて解説します。
いずれの章にも共通する要素は、特定の「表現」のための「音楽制作」について着目していること、テクノロジーと人間の一定のバランス感覚をもって共存して「音楽」「音響」を生み出すシステムを前提として「音楽制作」を論じていることです。いわば現在ホットな生成AIと音楽の関係を俯瞰している感覚を有していると言い換えることができるかもしれません。

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