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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年06月26日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | ミネルヴァ書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784623086436 |
| ページ数 | 264 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
はしがき
序 章 なぜ,「高校生の学習行動」なのか(山村 滋・濱中淳子)
1 改革論議の路線にみる3つの疑問
2 謎につつまれた高校生の学習行動──先行研究のレビュー
3 本書の構成
第I部 調査の概要と基礎分析
第1章 研究方法と調査の概要(濱中淳子)
1 既存調査からの示唆
2 調査の概要
3 データの整備状況
4 質問紙調査回答者の基本属性
第2章 学習行動の実相──高校3年間の変化を追う(濱中淳子)
1 学習行動を議論するための3指標
2 学習意欲はどのように変化するのか
3 学習時間にみる「進学中堅校─進学校」の大きな距離
4 成績の分布からみえるもの
第II部 学習行動を左右するもの
第3章 大学入試は学習誘因となるか──学習時間の変化とその背景(山村 滋)
1 四年制大学進学志望者の学習時間
2 学習時間を左右する要因を探る
3 学習時間増減の規定要因──パネルデータ分析
4 大学入試の影響力と高校教育への示唆
第4章 定期考査の位置づけ──進学中堅校の悩ましさ(山村 滋)
1 定期考査の難しさ
2 成績の変化の規定要因
3 定期考査の位置づけ
4 進学中堅校の悩ましさ
第5章 入試方法志向の変化とそのメカニズム(山村 滋)
1 進学中堅校生徒と進学校生徒の進路希望
2 入試方法志向の変化
3 何が志向の変化を生むのか
4 推薦入試の可能性
第6章 部活動と学習の距離をどうみるか(濱中淳子)
1 生活時間問題としての部活動という視点
2 部活動の参加状況とその影響
3 部活動と学習時間との関係──「自宅裁量時間4時間」の壁
4 部活動とテスト期間中/受験直前の学習時間との関係
5 学習との両立を可能とする部活動のあり方
第7章 進学中堅校「猛勉強型」の悩ましさ──友人は学習の「同志」なのか「敵」なのか(立脇洋介)
1 中堅校猛勉強型の存在
2 高校生にとっての友人関係の重要性
3 学校の友人の役割
4 友人の学習行動に対する評価
5 友人との学習
6 友人関係と他の人間関係との比較
7 中堅校猛勉強型の友人関係
第III部 首都圏高校生たちにみる「学習行動の多様性」
第8章 女子の学習行動──その特性が示唆する課題は何か(濱中淳子)
1 「女子」という対象への注目
2 女子は「真面目な優等生」なのか
3 領域をめぐる堅い選択の帰結
第9章 進学校の多様性(濱中淳子)
1 進学校という研究対象
2 進学校生徒の教育環境はどれほど違うのか
3 学習時間の伸び方と進学実績──教育環境との対応関係
4 私たちはどこに向かっているのか──Z校のゆくえ
終 章 高校生の学習行動の構造と大学入試・高大接続改革(山村 滋)
1 学習行動を規定しているのは何か──結果のまとめ
2 大学入試と学習行動の構造
3 大学入試・高大接続改革論議における想定と現実との乖離
4 進学中堅校への期待
文 献
資 料
あとがき
索 引
高校3年間の学習実態に関するパネル調査
大学入試改革と教育現場との距離を埋め、実効的な高大接続改革のためのデータを示す。
現在、高校・入試・大学の三位一体改革が進行中だが、高校生の学習行動で明らかになっていることは多くなく、具体的な裏づけを欠いたままの教育政策が危惧されている。はたしていまどきの高校生はどれほどの時間を学習に割きそれは3年間でどう変わるのか、高校生にとって大学入試の存在はいかほどの重要性があり、入試改革にはどれほどの効果が見込めるのか。本書は、首都圏の進学校ならびに進学中堅校に通う高校生約3300人を対象に行ったパネル調査から、高校生の学習行動の実態を詳細に描き出す。

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