UKメタルコア界の雄= Bury Tomorrow(ベリー・トゥモロー)約2年ぶり通算8作目『Will You Haunt Me, With That Sam』
2006年に結成。ブリング・ミー・ザ・ホライズンなど個性的なメタルコアバンドを輩出してきたUKメタルコアシーンにおいて、現在最も勢いのあるバンドであるBury Tomorrow(ベリー・トゥモロー)。絶叫デス・ボイスと、ソウルフルなクリーン・ボイスが絡み合うツイン・ボーカルと、野性的に殴打されるリフ、高速サウンドが特徴だ。
彼らの約2年ぶり通算8作目となるニューアルバム『Will You Haunt Me, With That Sam』。新たに、ギタリストのEd Hartwellと、キーボーディスト/ヴォーカリストのTom Prendergastが加入し、以前とは違う、全く新しい可能性を切り開く事に成功した。プロデュースはCarl Bown(Sleep Token、Bullet For My Valentine、While She Sleeps)が担当し、作曲プロセスのあらゆる側面を見直すことで、これまで以上に親密かつ複雑に作り上げられた。その結果、深く、壮大で、カタルシス溢れる作品に仕上がった。
発売・販売元 提供資料(2025/03/21)
ブリング・ミー・ザ・ホライズン、アーキテクツ、ホワイル・シー・スリープスなどUKメタルコアの充実ぶりが素晴らしい昨今、彼らもその系譜に連なる気鋭バンドである。前作に続き、6人体制で作った8枚目のアルバムはメタルコアの重厚感を高める一方、表現力に優れたアレンジ・センスも随所で光っている。激しいダイナミズムで攻める"Wasteland"、スクリーム/クリーン・ヴォーカルを使い分けたハードコア色の強い"Waiting"は破壊力抜群。そんななかで静謐なバラード"Found No Throne"は異色の輝きを放ち、その後に奇異な獣声を炸裂させた"Yokai"に繋ぐ流れにも痺れてしまった。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.498(2025年5月25日発行号)掲載)