| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年03月03日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 信山社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784797283457 |
| ページ数 | 320 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
『悪が勝つのか?―ウクライナ、パレスチナ、そして世界の未来のために』(法と哲学新書)
井上達夫(東京大学名誉教授) 著
【目 次】
◇プロローグ―狂う世界で正気を失わないために
◆第一章 ウクライナ戦争再説〔二〇二三年五月〕―侵略者に褒美を与えても、持続可能な平和は実現しない
一 ウクライナ戦争言説の進化と退化
(1) ウクライナ侵攻の真因
NATO東進帰責論とユーラシアニズム論を超えて
「プーチンの自己保身戦争」論の進展―その実践的含意
(2) 対露宥和主義言説の再浮上
二 戦況の展開
(1) 戦況膠着とその打開への動き―欧米のウクライナ軍事支援強化
ウクライナ支援強化の段階的進行―欧米の逡巡と決断
「大反攻」への過剰期待を超えたウクライナ支援の在り方
(2) 「バフムト陥落」宣言で露呈したロシアの脆弱性
バフムト制圧の戦略的虚妄性
ロシア軍事体制の分裂・混乱の露呈
反プーチン派ロシア軍事集団の台頭
ロシアの軍事的脆弱性とプーチンの執拗性
三 対露宥和主義言説の欺瞞性・倒錯性・自壊性
(1) 戦争を止めようとしないのは誰なのか
対露宥和主義言説の論理構造―AR論法
AR論法の根本的な倒錯と欺瞞
(2) 戦争を拡大させるのは誰なのか
ウクライナに課された二つの限界線―専守防衛ラインと不参戦ライン
第三次世界大戦突入の決定権と責任はロシアと欧米にある
(3) ウクライナはゲームの駒ではなくプレイヤーである
欧米の見くびりを覆したウクライナ
ウクライナの抗戦を後追いする欧米の支援
ウクライナなくしてウクライナについての決定なし
四 ハーバーマスの「交渉請願」―哲学者の政治的「迷言」
(1) 曰く、「ウクライナを負けさせるな、しかし、ロシアに勝とうとするな」
ドイツ思想界長老の頓珍漢な御託宣
対露宥和主義言説に輪をかけた迷妄―妥協にならない「妥協案」
(2) 対露内政不干渉とクリミア問題棚上げは停戦の交換条件にならない
対露停戦交渉の政治力学に対する無知の露呈
「進歩的知識人」の「八方美人」性
(3) ウクライナこそが、まともな停戦交渉の意志と能力をもつ
戦争の回避と終結に向けたウクライナの交渉努力と自制に対する無視
抗戦と政治的交渉の二項対立図式の誤り
五 戦争終結への道
(1) ロシアに褒美を与えない戦争の終わらせ方
プーチンの最後の制止者はロシア国民である
ウクライナからの撤退の二つのシナリオ―「裸の王様」か、内乱か
(2) 「冷蔵庫とテレビの戦い」の現況
「テレビ対SNS」、「SNS対SNS」―情報戦の戦場転換
ロシアの経済制裁対抗力の執拗性とその限界
再び、ディランに託して
〈補 記〉 カホフカ・ダム決壊事件
〈追記I〉 プリゴジンの乱
〈追記II〉 専守防衛ラインの緩和
〈追記III〉 ウクライナは「最も遅れてきた国民」か?―ハーバーマスの民族的蔑視
◆第二章 この世界の荒海で〔二〇二四年五月〕―戦争犯罪に狂う報復主義と、侵略に加担する宥和主義を超えて
一 ウクライナとガザの戦争が見せるものと隠すもの
(1) 欧州とアジアにおける戦乱の現実
飛び広がる戦火―ウク...
◆世界を滅ぼすシニシズムに抗して、「またトラ」が脅かす法と正義を守る道はあるのか。悪を勝たせない現実的方途を探究する◆
プーチンを止められるのは誰か?戦争犯罪に血迷うイスラエルは未来を開けない。
世界を滅ぼすシニシズムに抗して、「またトラ」が脅かす法と正義を守る道はあるのか。悪を勝たせない現実的方途を探究する。狂う世界で正気を失わないために。

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