東京を拠点に活動する4人組ノイズ・ロック/シューゲイズ・バンド、killmilky(キルミルキー)。2024年に4ヶ月連続でリリースしたシングル4曲を含む、渾身の1stフルアルバム。耳を埋め尽くすようなノイズ・ギターの苛烈な轟音、その隙間から響き渡る小森まなこ(Vocal / Guitar)の凛としたヴォーカル、そして狂気と情念を淡々と鳴らすようなアンサンブルがkillmilkyのアイデンティティだ。そこにはkillmilkyのメイン・コンポーザーであり、文学作品への造詣が深い中野ち子(Guitar)の思想やフェティシズムも色濃く反映されている。これまでにリリースした2枚のEPでそうしたスタイルを確立してきたが、1stフルアルバムでは水や金属などの環境音、ピアノの音色、あるいは隙間を活かすようなアレンジなど新たな方法論も取り入れ、killmilkyが作り出す音の世界は広がり、しかしさらに強固なものとなっている。メイン・コンポーザーの中野は「これが遺作になってもいい」という気持ちで、自分の思想や芸術と向き合い続けた。その結晶が今作である (C)RS
JMD(2025/03/22)
ノイズ・ギターの苛烈な轟音、凛としたヴォーカル。
狂気と情念を淡々と鳴らすkillmilkyが渾身の1stフルアルバムをリリース。
東京を拠点に活動する4人組ノイズ・ロック/シューゲイズ・バンド、killmilky(キルミルキー)。
2024年に4ヶ月連続でリリースしたシングル4曲を含む、渾身の1stフルアルバム。耳を埋め尽くすようなノイズ・ギターの苛烈な轟音、その隙間から響き渡る小森まなこ(Vocal / Guitar)の凛としたヴォーカル、そして狂気と情念を淡々と鳴らすようなアンサンブルがkillmilkyのアイデンティティだ。そこにはkillmilkyのメイン・コンポーザーであり、文学作品への造詣が深い中野ち子(Guitar)の思想やフェティシズムも色濃く反映されている。
これまでにリリースした2枚のEPでそうしたスタイルを確立してきたが、1stフルアルバムでは水や金属などの環境音、ピアノの音色、あるいは隙間を活かすようなアレンジなど新たな方法論も取り入れ、killmilkyが作り出す音の世界は広がり、しかしさらに強固なものとなっている。
メイン・コンポーザーの中野は「これが遺作になってもいい」という気持ちで、自分の思想や芸術と向き合い続けた。その結晶が今作である。
トリッキーに変容するギターが鮮烈な印象を与える「シニフィアンが溶け出す」、跳ねるようなメロディと全面に渡って鳴らされるkillmilkyらしい轟音が心地良い「なにもかも月に似ている」、コントラストが激しいアンサンブルとノイズで聴く者を追い立てる「メロンの味」、激情ギターが空間を引き裂く「ふかんぜん」、中盤のポエトリーリーディングが印象的な10分超の大作「脆い」など、バラエティに富んだ楽曲群を収録。自己とそれ以外の境界が曖昧になり続け、全ての意味さえも無に収斂していくような1枚。なお、本作はこれまでと同様にレコーディングからミックス/マスタリングに至るまで、全てセルフ・プロデュースによって制作されている。また、既発シングルの「シニフィアンが溶け出す」「あいまいなフィギュール」「意味のないシーニュ」「トレ・ユネールがあいまいになって」はアルバム・ミックスとして新たに収録。
発売・販売元 提供資料(2025/03/19)
東京の4人組ノイズ・ロック/シューゲイズ・バンドがついにフル・アルバムを完成。フィードバックとディストーションの轟音が心地良く空間を埋め尽くすなか、フロントに立つ小森まなこ(ヴォーカル/ギター)の頼もしい存在感が美しく響く。朗読も印象的な10分超の大曲"脆い"がある一方、小品も挿んで起伏豊かに聴かせるアルバムとしての構成も巧み。美意識の貫かれた傑作。
bounce (C)狛犬
タワーレコード(vol.497(2025年4月25日発行号)掲載)