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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年04月03日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 共立出版 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784320082328 |
| ページ数 | 160 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
第1 章システムズエンジニアリングの概要
1.1 システム思考とライフサイクル
1.1.1 システム思考
1.1.2 システムライフサイクル
1.2 ビジネスレベルから考える
1.2.1 利害関係者
1.2.2 ConOps(Concept of Operations,運用上の概念)
1.3 システムの特性
1.3.1 システムとは何か
1.3.2 システムアーキテクチャとは何か?
1.4 システムズエンジニアに求められる素養
1.4.1 システムズエンジニアリングに必要なコンピテンシー
1.4.2 システムズエンジニアリングリーダーシップ
第2 章技術プロセスと技術マネジメントプロセス
2.1 システムズエンジニアリングプロセスの中での位置付け
2.1.1 システムズエンジニアリングプロセス
2.1.2 技術マネジメントプロセス
2.1.3 技術プロセス
2.2 ライフサイクルで考えるコンセプトの定義
2.3 システムの定義とシステム要求
2.3.1 システム定義
2.3.2 システム要求定義
2.3.3 品質特性
2.4 さまざまなプロセスに用いる検証と妥当性確認
2.4.1 検証と妥当性確認の役割
2.4.2 2元V字モデルとの関係
2.4.3 早い段階での検証/妥当性確認の効果
2.5 プロジェクトの中でのリスクマネジメントと品質保証
2.6 構成管理プロセスに基づく変更管理
2.6.1 構成管理プロセス
2.6.2 構成管理プロセスの活用
第3 章モデルの活用
3.1 モデルのWhy, What, How
3.1.1 何のために何をモデルで記述するか?
3.1.2 システムモデルの活用
3.2 モデルとシミュレーション
3.2.1 システム記述とシミュレーションに用いるデジタルモデル
3.2.2 システムズモデリング言語SysML
3.2.3 ライフサイクルに渡るモデルの活用
3.3 製品の安全性を確保するための記述モデルの適用
3.3.1 自動車用安全規格に基づく車載システム開発
3.3.2 車載システムの安全分析
3.3.3 安全規格ISO/IEC Guide 51 と自動車用機能安全規格ISO 26262
3.3.4 システムモデルを用いた安全分析
第4 章システム記述モデルの実践的な適用事例
4.1 現行システムの改良開発
4.2 テストを有効にするシステムの構築
4.3 システムモデルとシミュレーションモデルの連携
4.3.1 システム要素検証のためのワークフロー
4.3.2 システム要素検証の中でのツール間連携事例
4.3.3 補足情報
参考文献
索引
自動車産業や航空宇宙・防衛産業をはじめ、コンシューマーエレクトロニクス産業などで、近年注目されているモデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE: Model-Based Systems Engineering)を基本からしっかり学びたいと考える読者に向けた書籍である。昨今のさまざまな製品やサービスでは、その構成要素のみならず、それをつくりあげるためのプロセス、その組織体系が複雑さを増すばかりとなり、これを成功裏に実現するために、デジタルツインやデジタルエンジニアリングの導入が待ったなしという状況になっている。このような状況下では、いかに物理空間と同じ環境をサイバー空間で実現するか、そのためのデジタルモデルをいかに得るかと言った、シミュレーション技術への注目度が大きくなっているように見える。しかしながら、ライフサイクル全体にわたる対象のシステムを取り巻く環境を含めて、SysMLなどの記述モデルによりその目的、能力などを明確に定義することが重要であり、MBSEなしには真のデジタルエンジニアリングは成立しない。
本書は、MBSEについて全般的な基礎が学べる入門書である。第1章ではシステムズエンジニアリングの概要として、システム思考およびビジネスレベルからの思考の重要性と、対象とするシステムをどのように捉えようとするか、その心構えをまとめている。第2章では技術プロセスと技術マネジメントプロセスを中心に、システムを成功裏に実現するために考えるべきことをまとめている。第3章ではMBSEでライフサイクルに渡ってモデルを活用することの意義をまとめ、デジタルエンジニアリングへの架け橋となるシステム記述モデルとデジタルモデルの関係性に言及している。第4章ではシステム記述モデルの実践的な適用事例として、改良開発、テストを有効にするシステムを示し、さらにシステムモデルとシミュレーションモデルの連携の姿を具体的なツールを用いた事例で示している。

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