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| フォーマット | LPレコード |
| 発売日 | 2025年04月12日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | EMI |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | 756491 |
| SKU | 602475604914 |
構成数 : 1枚
【収録予定曲】
SideA
1.TheGreatestDiscovery
2.BorderSong
3.CageTheSongbird
4.WhereToNowSt.Peter?
5.Ticking
6.BetterOffDead w/RayCooper
SideB
1.SweetPaintedLady
2.Tonight w/RayCooper
3.Idol w/RayCooper
4.IFeelLikeABullet(InTheGunOfRobertFord) w/RayCooper
5.RoyRogers
6.DanDare(PilotOfTheFuture)

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いくつかの楽曲では、共演するレイ・クーパーのさり気なく要所を締める効果的な打楽器の音色が、演奏のクオリティを格段に高めている。特に「アイドル」と、続く「さすらいの弾丸(ロバート・フォードの拳銃) 」で聴かせる鉄琴の伴奏は素晴らしい。
1977年といえば、エルトン・ジョンにとって揚揚と吹いていた順風が止み、次の風を待っていた時機だ。決して”暗黒”ではなかったが、"飛ぶ鳥を落としていた"時代は終わっていた。しかし、ここでのパフォーマンスにそのような”翳り”は一切感じられない。むしろ瑞々しいとさえ思えるくらい、歌声は活き活きしている。
もともとエルトン・ジョンの楽曲にはピアノだけで十分聴かせる楽曲が多いのだから、このようなアコースティック・オンリーのピュアなライヴが成立することは容易に理解できるのだが、静粛な会場でのこうしたライヴ・パフォーマンスがアーカイブとして残されていたことには感謝したい。激しい曲はバンドを引き連れた大舞台で激しく演奏すればいい。「土曜の夜は僕の生きがい」を大人しく歌っても、”あばずれさん”は帰って来ないのだから。
個人的には、当時の近作であり大好きなアルバムでもある『蒼い肖像』から「かごの小鳥(エディット・ピアフに捧げる歌)」や「アイドル」という隠れた名曲が取り上げられ、収録されていることが嬉しい。
本作を聴いていると、KANのワンマン・ライヴであった“弾き語りばったり”を思い出してしまう。KANは独りでピアノと向き合って自身の歌う姿からは、シンプルに“歌を聴かせたい”という想いが伝わってきた。余計なことだが、KANはビリー・ジョエルを敬愛していたのだが、残念ながらエルトン・ジョンとは距離を置いていたみたいだ。