ベイジルの『ブラッディ・ガン(Quigley Down Under)』のスコアの素晴らしいところは、遊び心があることだ。- サイモン・ウィンサー監督
Intradaは、1990年のMGM映画『ブラッディ・ガン(Quigley Down Under)』のベイジル・ポールドゥリスのスコアの35周年記念エディションを発表。Intradaが1990年に初版を発売したときは、大変な出来事だった。最初の作品『Red Dawn』から5年後にリリースされたこのプロジェクトは、彼らにポールドゥリスと再び仕事をする機会を与えた。ただ今回は、大手スタジオの新作映画のためのものだった。IntradaのDoug Fake社長は、すぐにこのスコアに惚れ込み、その話をしたり、演奏したりするのをやめようとはしなかった。ポールドゥリスの音楽は、クイグリーの性格と状況をとらえなければならなかったが、この作曲家は、古典的な映画的西部劇のスタイルをとらえつつ、彼独自のロマンティシズムとドラマチックな力を表現しながら、それをやり遂げた。この作曲家が監督のために西部劇の音楽を担当するのはこれが初めてではなく、『Lonesome Dove』のミニシリーズで高い評価を得たことがある。
後に2006年にPrometheusから発売されたリイシューでは、ほぼ完全なスコア(ここでのオーバーレイとそこでの正しいテイクを除く)が収録されていたが、これはIntradaが保持していた追加トラックを、当時のAFMの方針によりカットせざるを得なかった16ビット、44KhzのCD-Rから取り出したものだった。この新しいリリースのために、MGMは私たちに24トラック2インチテープのマスター・セッションへのアクセスを提供し、私たちはそれを24ビット、96Khzの高解像度に変換した。グラミー賞にノミネートされたプロデューサーのMike Matessinoにミックス、アセンブル、マスタリングを依頼し、ベイジル・ポールドゥリスの最高傑作スコアの決定盤を完成させた。このリリースの締めくくりとして、Jeff Bondによるライナーノーツが収録されている。
主演はトム・セレック、アラン・リックマン、ローラ・サン・ジャコモ。マシュー・クイグリー(セレック)はアメリカの狙撃手で、裕福な牧畜王エリオット・マーストン(リックマン)に雇われてオーストラリアに渡る。 到着したクイグリーは、マーストンが長距離ライフルの腕前を活かしてオーストラリア先住民を狩り、殺すことを望んでいることを知る。業を煮やしたクイグリーはマーストンに激しく反発し、殴られ、アウトバックに置き去りにされる。過去のトラウマに悩む女性クレイジー・コーラ(ジャコモ)の助けを借りて一命を取り留めたクイグリーは、正義のために探求を始め、鋭い射撃の腕前を生かしてマーストンたちを倒す。
発売・販売元 提供資料(2025/02/12)
Quigley Down Under interprets the modern Western score from a distinctly Australian perspective. Basil Poledouris' aw-shucks melodies and quirky arrangements employ French horn, banjo, and clarinet to create a vivid evocation of gunslinger life in the Outback. While Lonesome Dove remains Poledouris' definitive work in the Western arena, Quigley Down Under possesses no shortfall of charm or imagination; its playful approach bubbles with an energy quite uncommon to the genre, avoiding portent and ponderousness to communicate the joie de vivre of its characters and setting. Most impressive is Poledouris' stirring main theme, a bold, oddly funky reinvention of the classic Western fanfare that immediately serves notice that Quigley Down Under is a horse of a very different color. ~ Jason Ankeny
Rovi
追悼、ベイジル・ポルドゥリス。
プロメテウス・レーベルからポルドゥリスの痛快
ウエスタン・スコアが完全盤でリリース!!
『ブラッディ・ガン』(1990)
サウンドトラック・完全盤
音楽 ベイジル・ポルドゥリス
監督 サイモン・ウィンサー
主演 トム・セレック、アラン・リックマン
オーストラリアの開拓期の話で、別にアメリカ西部
の話ではありませんので"ウエスタン"ではないですが、
つまりは、ガンマン痛快アクションなので、ウエスタン・ファン
におすすめです。大らかで、陽性で、暖かい優しいメロディ
に包まれながら、やるときはやるぞ、とばかり、痛快に勇ましい
リズムに展開するあたりはさすが。60年代のジョン・ウェインを
主人公に、ポルドゥリスが作曲したかのような、オーストラリアン・
ウエスタン・サントラの傑作中の傑作。過去のイントラーダ盤よりも、
19曲35分増加という、完全盤。おすすめ!!
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2007/01/21)