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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年04月08日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 専修大学出版局 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784881254004 |
| ページ数 | 252 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
2020年初頭から世界を襲った新型コロナウイルスのパンデミックは,私たちの生活様式や社会システムを根底から変容させた。感染症との闘いは,医療体制の脆弱性を露呈させただけでなく,経済格差の拡大,コミュニティの分断,そして既存の社会保障制度の限界を浮き彫りにした。
本書第I部では,パンデミックが財政・経済システムに与えた影響を多角的に分析する。コロナ禍における緊急財政出動の実態と地方創生との政策的相克,現代貨幣理論(MMT)の視点からみたパンデミック財政の特徴と持続可能性,国際秩序と通商・産業政策の構造的変容,そして現代資本主義の質的変化についての検討を行う。
第II部では,危機管理体制と社会変容の実態に焦点を当てる。近現代日本における感染症対応体制の歴史的変遷を検討し,今回のパンデミック対応における制度的限界の背景を明らかにする。次に,医療現場における専門性の揺らぎと医療提供体制の課題,教育行政の対応とデジタル化の進展,子どもの生活実態の変化と教育格差の問題,そして沖縄県という地域特性における感染症対策の展開について,具体的な事例に基づいた実証的な考察を行う。これらの分析を通じて,パンデミックが既存の社会システムに投げかけた根本的な課題と,それに対する制度的対応の可能性を具体的に提示する。
目次
まえがき
序 章 新自由主義とパンデミック―社会の再評価
第I部 パンデミックと財政・経済システム
第1章 緊急財政出動と制度的対応―感染症対策と地方創生の政策的相克
はじめに
1.感染拡大下の大規模財政出動―国際比較からみた日本の特徴
2.臨時交付金の配分構造―感染対策と地方創生の相克
3.初動対応における財政調整基金の役割―東京都を事例として
まとめ
第2章 現代貨幣理論で読み解くコロナパンデミック財政
はじめに
1.日米経済・財政の経験的検証
2.従来のマクロ経済理論の限界とMMT 再考
3.アベノミクスの量的・質的緩和政策再検討
4. ポストコロナ財政とMMT,古典的財政学・財政社会学との親和性
5.結論─MMT による財政学・財政社会学のアップデート
第3章 ポストパンデミックの国際経済秩序と通商・産業政策
はじめに
1.ポストパンデミックの国際経済
2. 通商政策の変貌―ネットワークの政治的統治という21 世紀の保護主義
3. 産業政策の復権―ワシントンコンセンサスから新ワシントンコンセンサスへ
おわりに
第4章 現代資本主義の展開とコロナパンデミック等の歴史的位相
1. コロナパンデミック,ロシア・ウクライナ戦,米中対立が映し出した実態
2. 福祉国家の下で実現された高度経済成長と東アジア工業化の出発点
3. スタグフレーションによる新自由主義の台頭と東アジアのさらなる成長
4.グローバルバリューチェーンと半導体グランドアライアンス
第II部 危機管理体制と社会変容
第5章 近現代日本における行政の感染症対応―コロナ感染症流行までの経緯
はじめに
1.明治期の伝染病予防体制
2.大正期・昭和戦前期における衛生行政
3.戦後体制の成立
4.公衆衛生の「黄昏」
5.1990 年代の改革
6.コロナ感染症の襲来
おわりに
第6章 <...

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