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ユーミンと「14番目の月」 荒井由実と女性シンガー・ソングライターの時代

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フォーマット 書籍
発売日 2025年03月25日
国内/輸入 国内
出版社平凡社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784582839548
ページ数 224
判型 46

構成数 : 1枚

  1. 1.[書籍]

荒井由実はいかにして「ユーミン」になったのか?
「荒井由実とその時代」を解き明かす一冊が登場!

2025年秋の40枚目のオリジナルアルバム発売と「72歳で72本」の全国ツアー開催を発表した、ユーミンこと松任谷由実。ユーミンが「荒井由実」名義で最後にリリースしたアルバム『14番目の月』(1976年)は、初めてオリコン1位を獲得した作品であり、ドライブに欠かせない名曲として今でも多くのひとがその名を挙げる「中央フリーウェイ」や、現在でもユーミンのコンサートに欠かせない表題曲など、人気の楽曲を多数収録している代表作のひとつである。
本書は、このアルバムの楽曲分析を中心に、「荒井由実」時代のユーミン、女性シンガー・ソングライターを中心とした同時代のミュージシャンたち、そしてそのころ勃興していたウーマンリブ(第二次フェミニズム運動)などとの関わりを、フィンランド気鋭の日本音楽研究者が読み解いた一冊。
現在世界的人気を集める「ジャパニーズ・シティポップ」のさきがけであるユーミンを知るための必読書。

■著者からのメッセージ
本書の翻訳が、日本の読者のみなさんに、ユーミンの作品と日本のポピュラー音楽に関する新たな発見をもたらすことを願っています。

作品の情報

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フィーチャードアーティスト: 荒井由実

メンバーズレビュー

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本書の概要と書評は”商品説明”に記載されているとおりであり、特に何も言うことはない。
アルバム『14番目の月』のジャケットはギフト包装のようなデザインが施されていて、嫁いで行くユーミンから祝福するファンへの贈り物のような意味が込められているようにも思える。
そんな愛すべきアルバムにフォーカスした本書だが、一つだけ、気になった点がある。決して”間違い”とかではなく、あくまでも自分の見解との相違なので、余計なことなのかもしれないし、本書の解釈に賛同される方も多いとは思うのだが…。
それは本書58ページにマトリクスとして掲載されていた収録曲の(歌われている)”季節(観)”の記載だ。9曲目の「グッド・ラック・アンド・グッドバイ」が、”(おそらく夏)”と標記されている。理由は、”雨”(日本で梅雨は夏…)ということなのだが、自分には”…夏”というのが引っ掛かる。
ちなみに、この曲の後半の歌詞は、次のように綴られている。
”ふりかえる大通り あのひとに見えるように
混んだバスの くもった窓に書く
大きく Good luck and Good bye”
梅雨時でも外気温によっては窓ガラスが曇ることはあるのだろうが、自分の中で浮かんでくるのは”冬”、それもクリスマス・シーズンの情景だ。主人公の二人や雑踏を急ぐ人たちもコートを着ているし、降りだした雨も冷たい。”別々の恋人が待つ場所へと…ゆく”時刻には既に日が暮れていて、街には灯りがともっている。
この曲の前後に収録されている楽曲が”夏”の曲なので、この曲も”夏”のレッテルが貼られていると考えるべきなのかも知れないが、ユーミンの楽曲は一つひとつが短編小説のように独立しているので、単純に同じ”季節”の楽曲が一括りにされているとも思えない。
以上はどこまでも自身の想い込みであって、失当かもしれない。もしかしたら、ゆったりとした仄かな温かさを持つ曲調に惑わされているだけなのかもしれない。
真実はユーミンのみが知っている。
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