ジョーディー・グリープの来日を記念して、ブラック・ミディの国内盤CD、3タイトルが数量限定スペシャル・プライス盤にて登場!
無尽蔵の音楽隊列が戦慄の速度で駆け抜けるブラック・ミディ衝撃のセカンド・アルバム!
プログレ、ポスト・パンク大国であるUKロック・シーンにおいて、デビュー・アルバム1枚でその最前線へと躍り出た、サウスロンドンはウィンドミルの怪物にして次世代のカリスマ、ブラック・ミディによるセカンド・アルバム『Cavalcade』!「2019年最もエキサイティングなバンド」と評され、世界各国で年間ベスト・アルバムに軒並みリスティング、マーキュリー・プライズにもノミネートされたデビュー・アルバム『Schlagenheim』発表後もその圧倒的演奏スキルから驚異のペースで次々と曲を量産し、その年の秋には今回の作品の楽曲の原型がほぼ出来上がっていたという本作。しかし、バンドはここから従来のジャムセッション型の作曲方法から離れ、より複雑で難解、そして劇的で爆発力のある作品を目指し、ツアー・メンバーであったサックス奏者カイディ・アキンニビとキーボード奏者のセス・エヴァンスをレコーディング・メンバーに加え、さらにバンドの表現を増幅させることに成功。まるで『Discipline』期のキング・クリムゾンを彷彿とさせる衝撃の先行シングル「John L」をはじめ、ロックやジャズに留まらず、ヒップホップ、エレクトロニック・ミュージック、クラシック、アンビエント、プログレ、エクスペリメンタルなど無尽蔵の音楽遺伝子の「隊列=Cavalcade」が戦慄の速度で駆け抜け、ポスト・ジャンルのその先にある美しくも新たな高みに到達した渾身の全8曲を完成させた。なお、本作の日本盤CDには解説・歌詞対訳を封入し、ボーナス・トラック「Despair」「Cruising」を追加収録。
発売・販売元 提供資料(2025/01/20)
その年のUK ロックの盛り上がりを象徴する傑作となった『Schlagenheim』から2年経っての2作目。その過程ではマット・ケルヴィン(ギター/ヴォーカル)の活動休止を受けてトリオ編成に移行することを余儀なくされるも、それを契機に従来のジャム的な曲作りから転換し、サックスと鍵盤のサポートも迎える格好でバンドとしての肉体をまた異なる方向へと鍛えてきたのだから逞しい。キング・クリムゾンが引き合いに出された先行カット"John L"を皮切りにジャズやボッサ、アンビエントなどをくぐり抜け、10分近い終曲"Ascending Forth"に辿り着く頃には謎の達成感が込み上げてくる。音の話じゃなく、やがてバトルスのように変異しそうな可能性も感じさせる、スリリングでスリリングな一枚。めちゃくちゃおもしろい。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.450(2021年5月25日発行号)掲載)