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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年03月10日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784480076748 |
| ページ数 | 224 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
まえがき
第1章 母はまだ重い
1 「母と娘」の時代の幕開け
精神分析のなかの女/フェミニスト・カウンセリング/アダルト・チルドレン/被害という概念の広がり/『母が重くてたまらない』へ
2 母と娘のいま
母娘問題のはじまり/毒母、毒親という言葉/母の老い/自分の限界は甘く見積もる/亡くなった親
3 母を俯瞰する
定義にこめたもの/母親の三大原因説/謝罪になっていない謝罪/母と娘は和解できない
4 グループの力
解釈を一切しない/母親研究/言いっぱなし・聞きっぱなし/生育歴が母親研究になる/母を俯瞰する/不均衡な力関係の表れ方/母が怖くなくなるような状態を目指す
第2章 共依存を読みとく
1 共依存とシステム家族論
当事者の言葉/アルコール依存症の治療現場から/システム家族論の登場/システム家族論の影響
2 支配としての共依存
共依存の発展/従来の共依存理解の限界/依存ではなく支配/「あなたのために」が不幸のはじまり/言葉が現実をつくる/母の愛のいかがわしさ/被害者権力/パターナリズム
3 母と娘の共依存
母のケアが力を奪う/あなたがいないと生きていけない/女性と共依存/共依存的な人にどう対処するか/共依存的になってしまうとき/被害者は無力化されているのではない/権力は状況の定義権/支配の根幹
4 複雑化したトラウマ
苦しみと鈍感さ/ありふれている共依存/支配性を自覚する
第3章 母への罪悪感と自責感
1 近代と母性愛
母と娘に関する3冊/罪悪感の正体/つくられた家族像/母性愛のふたつの柱
2 母のミソジニー
精神分析にとって女とは何か/阿闍世コンプレックス/受け継がれる母性信仰/ミソジニー
3 母性愛と罪悪感・自責感
反出生主義/虐待の影響としての自責感/母性愛なんてものはない
4 第三者の介入
最良の第三者は、父であるべき/キーワードの整理
第4章 逆算の育児
1 子どもとは何か
アルコール依存症とフェミニズムの合流/年代のはじめの孤立/ACの親のように、じゃない育児/子どもという存在
2 親の言葉による支配
親の暴言/自立という言葉/人に迷惑をかけずに生きることはできない/家族と差別/加害と被害をひっくり返す/普遍的な価値を利用する支配
3 幸せでいる義務
抑圧移譲/強迫的なケア/子どもの前では幸せでいる義務がある/閉ざされた家族/幸せなふりをする
4 とりかえしはつく
子どもの恐怖/子ども以外の存在から支えられること/子どもが許せない気持ち/とりかえしがつかないことはない
第5章 なぜ人は自分を責めてしまうのか
1 自責感と規範の関係
規範を取り込む/規範の一貫性
2 「すべて自分が悪い」という合理性
感情を抱けない/子どもの文脈/たったひとつの合理性
3 根源的受動性
子どもは責任ゼロで生まれてくる/孤独感は高級な感覚/虐待の罪
4 自責感のあらわれ
自傷はサバイバル/アディクション/接触障害/性的な問題/反転する自責感/家族と正義/あなたは悪くない
5 これからの旅へ
グループの意味/ヴィクティム・ジャーニー
あとがき
索引
自責感とうまくつきあう。
当事者の言葉を辞書として、私たちを苦しめるものの正体に迫る。公開講座をもとにした、もっともやさしい信田さよ子の本。

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