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文庫 書く、読む、生きる

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フォーマット 書籍
発売日 2025年02月05日
国内/輸入 国内
出版社草思社
構成数 1
パッケージ仕様 文庫
SKU 9784794227683
ページ数 464
判型 文庫

構成数 : 1枚

I
書く、生きる/読むこと、書くこと/作家渡世三十余年/ドイツ文学から作家へ/翻訳と創作と/小説の言葉/言葉について/凝滞する時間/秋聲と私/野間宏と戦後文学/わが人生最高の十冊/ここはひとつ腹を据えて

II
読書ノート(『ヴイヨンの妻』太宰治著、『東京焼盡』内田百閒著/牧野信一と嘉村礒多/『無限抱擁』瀧井孝作著)/読書日記/無彩の町に紺・黒・柿色/無知は無垢/森の散策(『老境について』キケロ著/『天の川幻想』小泉八雲著/『中世知識人の肖像』アラン・ド・リベラ著/『死者のいる中世』小池寿子著/『愛日』高井有一著/『東語西話――室町文化寸描』今泉淑夫著/『ディカーニカ近郷夜話』ゴーゴリ著)/馬の文化叢書 第九巻「文学――馬と近代文学」解題/土手――幻想の往来/バラムの話/思い出の映画『リチャード三世』/『硝子戸の中』から/「この人・この三冊」シュティフター/昨日読んだ文庫/出あいの風景(たずねびとの時間/雨の朝 暗い日常/童顔/自分を探す/キャロ)/生前のつぶやき/浅野川/水の匂いの路筋/破られぬ静寂のなかへ/だから競馬はやめられない/馬券的中の恐ろしさ/言葉の失せた世界/鐘の声/日記/我が病と世の災いと

III
芥川龍之介賞選評(自縄自縛の手答え(第九十四回)/「欠損」をめぐる文学(第九十五回)/アンセクシュアルな現実(第九十六回)/融合と分離と沈黙と(第九十七回)/「ぼく」小説ふたつ(第九十八回)/失われたことへの自足(第九十九回)/百回目は――(第百回)/行き詰まればこそ(第百一回)/雑感(第百二回)/感想(第百三回)/LOVEの小説(第百四回)/選評(第百五回)/「暴力の舟」を推す(第百六回)/無機的なものをくぐって(第百七回)/試みるうちに超える(第百八回)/寂寥への到達(第百九回)/虚構への再接近(第百十回)/難所にかかる(第百十一回)/選評(第百十二回)/終息なのか先触れなのか(第百十三回)/屈伸の間(第百十四回)/漂流の小説(第百十五回)/転機にかかる(第百十六回)/騒がしき背理(第百十七回)/見取り図の試み(第百十八回)/現在と遠方と(第百十九回)/冒険の旅立ち(第百二十回)/実際の幽明(第百二十一回)/あぶない試み(第百二十二回)/停滞のもとで(第百二十三回)/水の誘い(第百二十四回)/穏やかな霊異(第百二十五回)/「悪文」の架ける虹(第百二十六回)/対者を求めて(第百二十七回)/意識と意志(第百二十八回)/意識の文学(第百二十九回)/がらんどうの背中(第百三十回)/例話の始まり(第百三十一回)/尚早の老い(第百三十二回))

解説 作家の声に耳を澄ます 築地正明

  1. 1.[書籍]

一行も書けなくなるような
境地がある。そこにさらされたとき、
その奥から何かが見えてくる。

日本文学界の巨星が遺した
講演録、未収録エッセイ、芥川賞選評を集成。
深奥な認識を唯一無二の口調、文体で語り、綴る。

解説=築地正明「作家の声に耳を澄ます」
カバー装画=諏訪敦「古井由吉ver.3」

作家稼業、書くことと読むこと、日本文学とドイツ文学、近代語と古典語、翻訳と創作、散文と韻文、口語と文語、「私」と「集合的自我」、夏目漱石『硝子戸の中』『夢十夜』、永井荷風、徳田秋聲『黴』『新世帯』、瀧井孝作『無限抱擁』、馬と近代文学、キケロ、シュティフター、ゴーゴリ、ジョイス、浅野川と犀川、疫病と戦乱、東京大空襲、東日本大震災、生者と死者――。

【目次】
I
書く、生きる/読むこと、書くこと/作家渡世三十余年/ドイツ文学から作家へ/翻訳と創作と/小説の言葉/言葉について/凝滞する時間/秋聲と私/野間宏と戦後文学/わが人生最高の十冊/ここはひとつ腹を据えて

II
読書ノート(『ヴイヨンの妻』太宰治著、『東京焼盡』内田百閒著/牧野信一と嘉村礒多/『無限抱擁』瀧井孝作著)/読書日記/無彩の町に紺・黒・柿色/無知は無垢/森の散策(『老境について』キケロ著/『天の川幻想』小泉八雲著/『中世知識人の肖像』アラン・ド・リベラ著/『死者のいる中世』小池寿子著/『愛日』高井有一著/『東語西話――室町文化寸描』今泉淑夫著/『ディカーニカ近郷夜話』ゴーゴリ著)/馬の文化叢書 第九巻「文学――馬と近代文学」解題/土手――幻想の往来/バラムの話/思い出の映画『リチャード三世』/『硝子戸の中』から/「この人・この三冊」シュティフター/昨日読んだ文庫/出あいの風景(たずねびとの時間/雨の朝 暗い日常/童顔/自分を探す/キャロ)/生前のつぶやき/浅野川/水の匂いの路筋/破られぬ静寂のなかへ/だから競馬はやめられない/馬券的中の恐ろしさ/言葉の失せた世界/鐘の声/日記/我が病と世の災いと

III
芥川龍之介賞選評(自縄自縛の手答え/「欠損」をめぐる文学/アンセクシュアルな現実/融合と分離と沈黙と/「ぼく」小説ふたつ/失われたことへの自足/百回目は――/行き詰まればこそ/雑感/感想/LOVEの小説/選評/「暴力の舟」を推す/無機的なものをくぐって/試みるうちに超える/寂寥への到達/虚構への再接近/難所にかかる/選評/終息なのか先触れなのか/屈伸の間/漂流の小説/転機にかかる/騒がしき背理/見取り図の試み/現在と遠方と/冒険の旅立ち/実際の幽明/あぶない試み/停滞のもとで/水の誘い/穏やかな霊異/「悪文」の架ける虹/対者を求めて/意識と意志/意識の文学/がらんどうの背中/例話の始まり/尚早の老い)

解説 作家の声に耳を澄ます 築地正明

作品の情報

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著者: 古井由吉

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