2023年12月にリリースした北里彰久(Alfred Beach Sandal名義から数えて)5枚目のフルアルバム『砂の時間 水の街』がLPリリース。
2019年に発表した『Tones』以来、4年ぶりとなる本作は、自身のプロデュースによるもので、バンド編成のライブでもお馴染みの潮田雄一(Gt)、光永渉(Dr)、池部幸太(Ba)、山本紗織(Fl)がサポートミュージシャンとして参加。ブラジル音楽やアフロビート、ダブ、ソウル、ファンクなど、音楽的なバックグラウンドの芳醇さを感じさせつつ、繊細で美しい歌声、独自の視点から紡がれるメロディと歌詞が一体となり、想像を超えた広がりをみせる。
先行シングルでリリースをしている「In Bloom(ミックス・マスタリングはZAK)」、「オアシスのまばたき(ミックス・マスタリングは柳田亮二)」に加え、ケバブジョンソンの「トーチソング」カバーも収録。アルバム全編を通じて、架空の都市を旅しているような、異世界に紛れ込んでしまったような感覚を覚える幻想的で豊かな作品に仕上がっている。
新曲の録音は柳田亮二、ミックス・マスタリングは内田直之が担当。ジャケットのビジュアルは我喜屋位瑳務、デザインをitsuko kiraが手掛けている。
発売・販売元 提供資料(2025/01/10)
Alfred Beach Sandalとして知られるシンガー・ソングライターだが、2019年からは本名の北里彰久で活動。艶と瑞々しさを併せ持った彼の歌声を、STUTSの楽曲などで耳にしてきたリスナーも多いはずだ。こちらは4年ぶりとなる通算5作目。ラテンやブルース、エチオ・ファンクなどを独自のサイケ感覚で濾過し、潮田雄一や光永渉らライヴ・バンドのメンバーとたおやかに奏でている。アフロ・リズムが洒脱な"Mirrored"、ヨ・ラ・テンゴを彷彿とさせる"11"など楽曲の多彩さも魅力で、ひとつひとつの音が凛と立っているかのような内田直之らのサウンドメイクも素晴らしい。
bounce (C)田中亮太
タワーレコード(vol.482(2024年1月25日発行号)掲載)