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| フォーマット | ムック |
| 発売日 | 2024年12月27日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 青土社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784791704569 |
構成数 : 1枚
特集*ハン・ガン――傷を照らし、回復を導く灯…ノーベル文学賞受賞記念
◆インタビュー
心臓の実、小さな炎が生み出す言葉 / ハン・ガン 訳=柳美佐
◆回復への導き
もう「白いもの」ではないあなたに、「しなないで」と祈ること――ハン・ガン『すべての、白いものたちの』 / 菊間晴子
傷と回復について――ハン・ガン「回復する人間」 / 岩川ありさ
不可視の光、雪の声――ギリシャ語の時間について / 髙山花子
◆わたしとハン・ガン
理想は、ハン・ガンのように / 温又柔
アンソロジーのなかのハン・ガン / 頭木弘樹
◆対談
傷の痛さ、雪の白さ / 斎藤真理子×宮地尚子
◆韓国文学の扉
ハン・ガンワールドを日本語圏でも存分に味わってもらうために / 金承福
ハン・ガンと今日の韓国文学――苦痛と悲しみに対する思索 / きむふな
◆残響を痛む
腐肉の愛しさ――『少年が来る』『別れを告げない』 / 佐藤泉
ハン・ガン、歴史の証言と沈黙を描く作家 / 江南亜美子
宴の終わりに抗う――『少年が来る』と『別れを告げない』光州民主化運動と四・三をめぐる歴史の逆説 / 真鍋祐子
物語の鳥――歴史の身体を超えて / 須藤輝彦
◆死者とともに生きる
暗がりに差し込む一筋の光 / 井手俊作
島々の祈り / 石井美保
◆詩
白いごはん / 小野絵里華
◆かすかに聴こえる
そっと静かに、けれど強く思い続ける人 / 古川綾子
人は歌うときこどもになる / 寺尾紗穂
◆身体のあわい
潰えた希望から芽吹くもの / 山家悠平
夢から醒めるとき――『菜食主義者』 / 今村純子
舌が溶け、唇をほどく――詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』より / 森山惠
◆「受賞」に際して
ハン・ガンのノーベル文学賞受賞を考える二つの視点 / 崔誠姫
辺境に詩する声――キム・ヘスンとハン・ガン / 吉川凪
傷みの記憶を共にする――ロシア語圏のハン・ガン / 奈倉有里
◆現代韓国の地平から
ファン・ソギョンからハン・ガンまで――文学作品の当事者性と私たちの〈いま・ここ〉 / 渡辺直紀
「歴史的トラウマ」と文学――韓国でハン・ガンはどう読まれてきたか / 金ヨンロン
◆資料
ハン・ガン全著作解題 / udtt book club
◆忘れられぬ人々*39
故旧哀傷・川喜多長政・かしこ夫妻 / 中村稔
◆詩
花々・四月中旬 他二篇 / 中村稔
◆ユリイカの新人
Lost / 湖中千絵
◆われ発見せり
跡形もなく残るもの / 中田崚太郎
2024年ノーベル文学賞受賞記念
傷をつくるのも癒すのも同じ人間であるということを、ハン・ガンは果てしないスペクトラムとして物語の中に描き出す。『菜食主義者』『少年が来る』『すべての、白いものたちの』『別れを告げない』……数々の名作によって導き出されてきた他者への愛が、惨たらしい暴力の中にある人間の生の儚さを照らす灯として、いま世界中で必要とされている。ハン・ガンの苛烈なまでに静謐な作品風景に迫り、さまざまな痛みと回復の過程を見つめる。

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