| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年01月15日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | オーバーラップ |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784824010483 |
| ページ数 | 160 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
★第12回レシピ本大賞料理部門コミック賞受賞!★
あったかくて おいしい 幸せが生まれる場所
キッチンは人生だ!
食べるのも作るのも好きな鶴子の「食を楽しむキッチン」
身体を整え自分と向き合うエリナの「バランスキッチン」
猫と楽しく暮らすつつじの「ワクワクDIYキッチン」
恋は稲妻!そらの「妄想暴走キッチン」
50代、第3の人生を歩みはじめた碧の「お母さん卒業キッチン」
家を捨てた正香の不自由で自由な「どこでもキッチン」
料理だけじゃない。6人の女性が織りなす日常の小さな楽しみを描いたキッチン物語。

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沈鬱な日々の中、久し振りに衝動買いしたのが本書である。読書障害に悩みながらも、キッチンで食事準備をするのが、最近の楽しみになっていた時宜。どんなに塞いでいても、出来立の美味しいものを食べると、気持ちが切り替わるのだ。私の場合は、「お母さん卒業 キッチン」の須長 碧のスト―リーに近いが、孫はいない。息子夫婦が帰った後に、ひとり大の字に横になって休むところなどは、何故か全く同じである。
兎に角、6話全部が幸福感に溢れていて楽しい。日頃、不幸で仕方がない気持ちに蓋をして、強制換気のように音楽を聴いて気分転換をし、レッカー移動なみに重い体を動かして、家事を機械的に捌いていく。本当は、動けない時は動いてはいけないのだろうが、家事は毎日堆積していくから、少しでも効率的に済ませて前進させなくてはいけない。
家事がどうしても些事の組み合わせのように感じられて、つまらない事に思えた娘時代から、家事は技術が必要でなかなか難しいと認識した今なお小事従事者みたいな感覚がつきまとい、虚無感とも葛藤しなくてはならない。
日々の幸福を感受できないのだ。
本作品は、その機能不全を回復させてくれる一冊だった。
作ったものをお気に入りの瓶に移すことや、お気に入りのリネン類を使う楽しみや、手作りの食事の不思議な程の健康回復や神経強壮作用、その精神衛生への高い効果、など。日常茶飯事の幸福に囲まれる場所がキッチンなのだ。整理整頓が難しい場所でもあるから、自律神経の状態の指標でもある。
読後、幸福感が伝播するのか、幸福な気持ちに満たされる。