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国境廃絶論 入管化する社会と希望の方法

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フォーマット 書籍
発売日 2025年01月23日
国内/輸入 国内
出版社岩波書店
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784000229838
ページ数 254
判型 46

構成数 : 1枚

序 章
1 常識という名の国境
2 国境はいたるところにある
3 国境は最近生み出されたものである
4 国境はもはや不用である

第一章 人種
1 植民地近代性、ナショナリズム、不均等な移動性
2 ポストコロニアルな国境化
3 反レイシズムと国境廃絶

第二章 ジェンダー
1 偽装結婚――配偶者として数えられるのは誰か?
2 国民を再生産する――親として数えられるのは誰か?
3 「家族生活」の限界
4 家事労働とセックス・ワーク――労働者として数えられるのは誰か?
5 犠牲者扱いではなくエンパワーメントを

第三章 資本主義
1 資本主義とは何か?
2 入国管理と労働
3 国境廃絶の視野は国際的である
4 コモンとして共有された世界

第四章 取り締まり
1 「外国人犯罪者」と無実さの罠
2 監獄廃絶に学ぶ

第五章 テロ対策
1 対テロ戦争と市民権の剥奪
2 予防、取り締まり、敵の根絶
3 シティズンシップの廃絶?

第六章 データベース
1 敵対的環境とデジタル国境
2 個人識別と近代国家
3 IDカードとデータベース国家
4 デジタルIDシステムとグローバル貧困層の管理
5 アイデンティティ・ポリティクス

第七章 アルゴリズム
1 ロボット国境とドローン警察
2 AI国境警備、新型生体認証、相互運用データベース
3 利潤と予測
4 アルゴリズムが人を送還するのではなく……

幕間劇――未来I
ある国境化されたディストピア

第八章 廃絶主義
1 非改良主義的改良
2 入国管理の改革をめぐる五つの質問
3 次はどこへ?

幕間劇――未来II
1 ありうるユートピア
2 廃絶主義の未来

原 注
用語集(柏崎正憲)
日本の読者のための解題(梁英聖)
訳者あとがき

  1. 1.[書籍]

国境は人々を分断し、レイシズムを助長し、世界的な格差を拡大する。そして「不法移民」監視テクノロジーは、移民のみならず私たちすべての自由と安全を脅かす。国境とは私たちの日常にある脅威なのだ。では、誰もが移動と居住の自由をもつ世界はいかにして可能だろうか? 国境の害悪と不要性、そして廃絶のヴィジョンを明快に描く。

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