リトル・バーリーの盟友としても知られる英ノッティンガムの4ピース・バンド、サウンドキャリアーズによる待望のニュー・アルバム。さまざまなエレメントが溶け込んだ極上のヴィンテージ・サウンドをフリー・デザインを思わせる白昼夢コーラスが包み込む!懐かしくもフレッシュなサイケデリック・ファンク・ロックの新たな金字塔が完成!
ザ・サウンドキャリアーズはイギリスはノッティンガム出身のロック・バンド。2022年の『Wilds』(米『BROOKLYN VEGAN』年間ベスト選出)に続く通算で5枚目のスタジオ・アルバム『Through Other Reflections』が完成。ポップなオープニングの「The City Was」からプロコル・ハルム的な哀愁のオルガン・サウンドが耳に残るM(2)「Always」を経てラロ・シフリンを思わせるシネマティックなラウンジ・マナーのM(3)「Comet 4」へ、出だしからこれまで以上にバラエティに富んだ音世界を打ち出し新機軸を開拓。レトロ60sダイレクトなM(4)「Behind The Fire」、スピリチュアル・ジャズとソフト・サイケが交錯したかのようなM(5)「Feel The Way」、キッチュな先行カットの(7)「Already Over」、リズムのファンクな揺らぎとエキゾなギター・メロに酩酊必至のラスト「The Return」ほか、サウンドキャリアーズならではのユニークなサイケデリアが全編に満ちあふれております。ステレオラブ、ブロードキャスト、フリー・デザイン、ニノ・ナルディーニ、サイケやトロピカリア、モンド/エキゾチカにライブラリー音楽……さまざまな要素を練り込み熟成させた唯一無二の折衷的なサイケデリック・スタイルにさらなる磨きをかけた最高傑作。
発売・販売元 提供資料(2024/12/04)
英ノッティンガムの4人組バンド。各方面で評価の高かった前作『Wilds』以来約3年ぶりとなる5作目は、引き続きコーラルにも通じるサイケデリアを発揮しつつ効果的にチープなキーボードの音も取り入れ、まさに60年代のサイケデリック・ロックを見事にモダナイズしたような仕上がり。 名コンピ『Nuggets』にも通じるギラギラした感覚が最高にカッコいい好盤だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.494(2025年1月25日発行号)掲載)