カナダの新進エレクトロニック・プロデューサー、マリー・デヴィッドソンの新作がソウルワックスのレーベル「Deewee」から登場。前作でみせたメロディックなポップ・センスとダンスフロアへの回帰傾向をバランスよく統合し新たな地平を開拓。
マリー・デヴィッドソンはカナダのモントリオールを拠点とするアーティスト。2014年にソロ・アルバム・デビュー、英ニンジャ・チューンからの『Working Class Woman』(2018年)のヒットで人気を確立、2020年には同作からのリミックス(リミキサーはソウルワックス)がグラミーにもノミネートされるなどして更なる飛躍に期待が寄せられてきました。本作『City Of Clowns』はそんなデヴィッドソンのソウルワックス主宰レーベル「Deewee」からのファースト・アルバムとなります(通算第6作)。前作までのプロデュースを担ってきたPierre Guerineauに加えてソウルワックスもプロデューサーとして参加!1stシングルの「Y.A.A.M.」はミス・キトゥンをほうふつとさせるロウで筋肉質なエレクトロ。「Contrarian」はファストなビートの上でレイヴやアシッドが渦を巻く、これまでのリリースの中でも指折りのフロア・バンガーとなっております(『ピッチフォーク』のウィークリー・プレイリストにもピックアップ)。フロア・モードへの回帰傾向をバランスよく統合、ダンサブルでありながらもリスニング・フレンドリーな独自の音世界が見事に開花!
発売・販売元 提供資料(2024/12/04)
カナダ人DJ/プロデューサーによる4年半ぶり6作目がソウルワックス主宰レーベルから到着。表現の幅を広げた前作のコラボから一転、レーベルを移して完成させた本作はテクノ~エレクトロ路線のトラックとスポークン・ワードを融合させたスタイルに原点回帰している。メロディアスなヴォーカル・トラック"Sexy Clown"や先行カットのダーク・エレクトロ"Y.A.A.M."、インダストリアルなビートでアグレッシヴに攻める"Contrarian"など多種多彩に展開。充満したエネルギーをしっかり内側に宿し、実験的であると同時にポップネスを成立させているバランス感覚はやはり見事だ。
bounce (C)野村有正
タワーレコード(vol.496(2025年3月25日発行号)掲載)