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一票の平等の政治経済学 一人一人の投票価値の平等を追求する

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フォーマット 書籍
発売日 2024年12月20日
国内/輸入 国内
出版社勁草書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784326505081
ページ数 192
判型 A5

構成数 : 1枚

0.はじめに

1.人口比例
1.1 各個人の投票価値の平等
1.2 厳密な比例配分の要求~March-Levitanの定理

2.最大剰余方式
2.1 端数の処理
2.2 アラバマパラドックス
2.3 人口パラドックス
2.4 均等区割パラドックス(非一貫性パラドックス)

3.除数方式
3.1 除数方式とは
3.2 ドント方式~除数切捨方式,除数閾値上限方式
3.3 アダムズ方式~除数切上方式,除数閾値下限方式
3.4 サンラグ方式~除数四捨五入方式,除数閾値相加(算術)平均方式
3.5 統合と分裂

4.州と州の差の最小化
4.1 アメリカにおける定数配分
4.2 「州の人口あたりの定数配分」の差の最小化
→ サンラグ方式~除数閾値相加(算術)平均方式
4.3 「州の1議席あたり人口」の差の最小化
→ Dean方式~除数閾値調和平均方式
4.4 「人口比補正された優遇州の議席と冷遇州の議席」の差の最小化
→ ドント方式~除数閾値上限方式
4.5 「冷遇州の人口と議席比補正された優遇州の人口」の差の最小化
→ ドント方式~除数閾値上限方式
4.6 「優遇州の議席と人口比補正された冷遇州の議席」の差の最小化
→ アダムズ方式~除数閾値下限方式
4.7 「議席比補正された冷遇州の人口と優遇州の人口」の差の最小化
→ アダムズ方式~除数閾値下限方式
4.8 相対差の最小化~比(較差)の最小化
→ Hill方式(アメリカ下院方式)~除数閾値相乗(幾何)平均方式
4.9 2州間の網羅的比較~Huntington(1928)の5つの方式

5.人口の多い州,人口の少ない州の間の平等
5.1 州人口の多寡による配分方式の有利不利
5.2 州人口の多寡による偏りを引き起こさないサンラグ方式(Webster方式)
5.3 定数配分方法としてのサンラグ方式(Webster方式)の限界

6.不平等を測り最小化する
6.1 較差
6.2 ジニ係数
6.3 Loosemore-Hanby指数(MAL)
6.4 Gallagher指数

7.人と人との平等~個人還元主義の貫徹
7.1 期待効用,無知のヴェールと,社会的厚生関数
7.2 相対的危険回避度一定の効用関数
7.3 Atkinson型社会的厚生関数~ロールズ,ナッシュ,ベンサム
7.4 一般化エントロピー~平均対数偏差,タイル指数,平方変動係数
7.5 一般化エントロピーの最小化から導かれる除数方式
7.6 α-ダイバージェンス~カルバック・ライブラー・ダイバージェンス,χ2値
7.7 分解可能性と均等区割パラドックス(非一貫性パラドックス)の解消
7.8 州と州の平等ではなく,人と人との平等を

8.一票の平等の追求~参議院
8.1 比例近似追求方式における定数配分の限界
8.2 節操なき鮮少なる参院合区
8.3 統治論からの要求
8.4 大選挙区制
8.5 大選挙区のサイズ
8.6 大選挙区単記移譲式投票制

9.定数配分の基準~総人口,当日有権者数,そして"日本国民の人口"

10.経済学者の視点から

11.結 語

各国勢調査直後の定数配分とシミュレーション
参考文献
あとがき
索 引

  1. 1.[書籍]

「一票の価値の不平等が経済効率性を歪めている」という考えの下、すべて国民を個人として尊重し各個人の投票価値の平等を追求する。

一国全体の生産を最大化させるためには限界生産力は均等されていなければならず、限界生産力に差を生むような状況は非効率である。効率性を増し厚生水準の向上を達成するためにも一票の平等の確立が必要不可欠であり、人と人との平等が効率性を生むのである。本書は「一票の平等」を「各個人の投票価値の平等」の問題として追求する。

作品の情報

メイン
著者: 和田淳一郎

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