| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2025年03月12日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Sony Music Japan International(SMJI) |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | SICP-6658 |
| SKU | 4547366721591 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:33:02

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アルバムのライナー・ノーツに書かれた”EW&Fの「セプテンバー」やエモーションズの「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」…”に惑わされてはいけない。件のヒット曲と時間は前後することもあってか、このアルバムにはそんなエッジの効いた野心的なR&Bの片鱗は感じられない。ただし、バックには黒人女性のコーラス隊が気持ちよく声出ししていて、キャロル・キングをマイルドにしたようなアリーの歌声をしっかりと下支えしている。
個々の楽曲の振れ幅は小さいが、調和を乱す乱暴者やわがままな目立ちたがり屋がいない分、アルバム全体がコンパクトで落ち着いたトーンにまとめられている、といった印象を受ける。
秀逸はオープニングのタイトル曲だが、出色は「ホワット・カインド・オブ・シューズ・ダズ・セプテンバー・ウェア」だ。9月生まれの自分にとっては特別の磁力が働く。春の歌のように軽快だが、こんな9月があってもいい。「セプテンバー」は”さよならの国”でも”一番さみしい月”でもない。”もう誰もいない”「9月の島」は”なんだか最高”なのだから。時が経って、夏の続きのような彩り豊かな”September”は、件のEW&Fの”あの素晴らしき夜”へと引き継がれていくことになる。
もう一曲、「チルドレンズ・デイ・パレード」はユーミンの「私のロンサム・タウン」(アルバム『パール・ピアス』収録)を想わせる。ゆったりとした”のどか”な曲調に、同じ晩秋の空気が漂っているからだ。
全体的に、特別な仕掛けや余計な演出を施さず、自然体でイーブン・ペースを刻んでいる。最後までストライドを乱すことなく、自らの地味にR&Bしているおしゃまなスタイルを貫いている。良盤だ。