25年以上にわたってアンダーグラウンド・ヒップホップ界にその名を刻んできたミネアポリスのヒップ・ホップ・グループ、アトモスフィア。彼らが2014年にリリースしたアルバム。
ラッパーのSlugとプロデューサーのAntによるデュオ、Atmosphereのは、25年以上にわたってアンダーグラウンド・ヒップホップ界にその名を刻んできた。ミネアポリスで頭角を現した彼らのデビュー・アルバム『Overcast!』は、は1997年にリリースされた。一連のヴィニェットのように、絶え間ないツアー・スケジュールと組み合わされて発表されたこの作品を足がかりに、彼らはアメリカ中西部の音楽シーンに定着していった。彼らのソングライティングが、独創的な三人称の物語から、内省的な一人称の告発へと進化するのにそう時間はかからなかった。2000年代初頭、Slugはインタビューで冗談めかして「エモ・ラップ」というフレーズを発したが、彼らや他のアーティストを表現するために、プレスはこのジャンルのタグとして、その言葉を使い始めた。デビュー以来数十年間、Atmosphereは厳格なアウトプットを続け、20数枚のスタジオ・アルバム、EP、コラボレーションのサイド・プロジェクトをリリースしてきた。このリスペクトされるデュオは、正直さ、謙虚さ、脆弱さを音楽の前面に押し出すことでレガシーを築いてきたのだ。
発売・販売元 提供資料(2024/11/19)
25年以上にわたってアンダーグラウンド・ヒップホップ界にその名を刻んできたミネアポリスのヒップ・ホップ・グループ、アトモスフィア。彼らが2014年にリリースしたアルバム。 (C)RS
JMD(2024/11/19)
スラッグいわく〈自分の人生をじっくり観察して作った〉という通算8枚目。コートシップに着想を得たその名も“Kanye West”なんて曲に目を引かれるが、他にも異性間の誤解を題材にした“Mrs. Interpret”や男女の三角関係を得意のストーリーテリングで描く“My Lady Got Two Men”など、ユニークなコンセプトのラヴソングが光る。いまは亡き盟友アイデアに捧げた“Flicker”も収録。
bounce (C)高橋芳朗
タワーレコード(vol.368(2014年6月25日発行号)掲載)