25年以上にわたってアンダーグラウンド・ヒップホップ界にその名を刻んできたミネアポリスのヒップ・ホップ・グループ、アトモスフィア。彼らが2008年にリリースしたアルバム。
ラッパーのSlugとプロデューサーのAntによるデュオ、Atmosphereのは、25年以上にわたってアンダーグラウンド・ヒップホップ界にその名を刻んできた。ミネアポリスで頭角を現した彼らのデビュー・アルバム『Overcast!』は、は1997年にリリースされた。一連のヴィニェットのように、絶え間ないツアー・スケジュールと組み合わされて発表されたこの作品を足がかりに、彼らはアメリカ中西部の音楽シーンに定着していった。彼らのソングライティングが、独創的な三人称の物語から、内省的な一人称の告発へと進化するのにそう時間はかからなかった。2000年代初頭、Slugはインタビューで冗談めかして「エモ・ラップ」というフレーズを発したが、彼らや他のアーティストを表現するために、プレスはこのジャンルのタグとして、その言葉を使い始めた。デビュー以来数十年間、Atmosphereは厳格なアウトプットを続け、20数枚のスタジオ・アルバム、EP、コラボレーションのサイド・プロジェクトをリリースしてきた。このリスペクトされるデュオは、正直さ、謙虚さ、脆弱さを音楽の前面に押し出すことでレガシーを築いてきたのだ。
発売・販売元 提供資料(2024/11/19)
25年以上にわたってアンダーグラウンド・ヒップホップ界にその名を刻んできたミネアポリスのヒップ・ホップ・グループ、アトモスフィア。彼らが2008年にリリースしたアルバム。 (C)RS
JMD(2024/11/19)
鬼クォリティーのEPシリーズを経て、アトモスフィアの6作目がついに到着した。言わずもがなのスキルを誇るスラッグのラップは、よりいっそうの説得力を伴って独自の物語を紡ぎ出してくる。一方のアントは、持ち前のメロディアスなセンスにエレクトロの要素を巧みに取り込んだ最近のトラックメイク術をひとつの完成形に。類い稀なふたつの才能が作品に昇華された見事な最高傑作……これぞアトモスフィア!!
bounce (C)金 雄大
タワーレコード(2008年08月号掲載 (P80))