デビューLP『A Nice Hot Bath With...』のリリースから25年、高い評価を得ているイギリスのダンス集団クレイジーPが、9枚目のスタジオ・アルバム『Any Signs of Love』で帰ってきた。
きっとこれは2024年9月に天国へ旅立ったVo.ダニエル・ムーア、ファン、そしてこれから知る人々への愛をCrazy Pなりの伝え方で示したものなのだろう。
95年頃~UK的ディスコやハウスサウンドのバンドとして活動し、そのセンスにより世界的に評価されているCrazy Pのアルバムがヴァイナルリリース。
繰り出される10曲もの新曲はこれまでナイトクラブで踊ってきた数々のジャンルのほぼ全てが影響しているような印象をうける。
クラブカルチャーのみならず、UKのロック的サウンドであったりファンキーなグルーヴを感じられる部分もあり、Crazy Pのもつアンテナの感度が高いことがうかがえる。(NB)
最愛のフロントウーマン、ダニエル・ムーアが早すぎる死を遂げる前の2023年に書かれ、レコーディングされた『Any Signs of Love』は、クレイジーPの最高傑作であり、30年にわたる忘れられないライブ・パフォーマンス、確かな友情、そして何よりも素晴らしい楽曲の結晶である。
アンダーグラウンド・ディスコからフリートウッド・マックまで、様々な古典的な引用をブレンドし、完全に自分たちのものにしてしまう達人であり、ソングライター、プロデューサー、パフォーマーとして進化し続けるバンドの意欲は、このアルバムの10曲の輝かしい新曲を通して証明されている。
リード・シングルの「Human After All」は完璧なイントロダクションで、イタリア風のアープ、感染力のあるピアノのフック、バレアリックなビートに彩られた、心地よく、蒸し暑いグルーヴァーだ。
彼らの5年ぶりのアルバム「Any Signs of Love」は、ファンが彼らのようなバンドに期待するものをすべて提供している。
彼らのカタログは、忠実で世代を超えたファンを作り上げ、巨大なフェスティバルのステージだけでなく、汗臭い地下のクラブや屋外のレイブのサウンドトラックとしても同じようにくつろげる。
アンセミックな「The Revolution Will Not Be Anything」から、イタリア風のタイトル・トラック、サイケデリックでフルーティーな「Not Too Late」まで、『Any Signs of Love』にはクレイジーPマジックの核となる要素がすべて詰まっている。
発売・販売元 提供資料(2024/12/03)
2024年8月に紅一点のヴォーカリスト、ダニエル・ムーアが亡くなるという憂き目に遭いながら完成させた、UKのディスコ・バンドによる5年ぶりのアルバム。全編にわたって生前のムーアの艶やかな歌唱を軸に据え、冒頭からエネルギッシュに展開した、彼らの集大成ともいえる内容。歌モノの"Human After All"からエンディングに至る終盤の流れにグッときます。
bounce (C)野村有正
タワーレコード(vol.493(2024年12月25日発行号)掲載)