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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年01月17日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524210022 |
| ページ数 | 330 |
| 判型 | B5 |
構成数 : 1枚
第I章 緩和ケアとは
1 緩和ケアとは―尊厳ある生と死,大切な生活をつなぐケア
A.全人的苦痛(トータル・ペイン)のとらえ方
B.病い,苦しみ,生と死
C.クオリティ・オブ・ライフ
D.ケアの土台となる看護師の姿勢
2 緩和ケアの歴史と定義
A.緩和ケアの歴史
B.緩和ケアの定義
C.緩和ケアに類似した用語
3 緩和ケアをとりまく今日の状況
A.社会の変化と緩和ケア
B.がんと緩和ケア
C.非がん疾患と緩和ケア
D.地域包括ケアと緩和ケア
E.緩和ケアの市民への啓発
4 日本の緩和ケアに関する政策の変遷と動向
A.がん対策基本法と緩和ケアに関する政策の変遷
B.緩和ケアに関する診療報酬や提供体制の動向
C.非がん疾患の緩和ケアに関する政策
5 さまざまな場における緩和ケア
A.一般病棟(緩和ケアチーム)
B.ホスピス・緩和ケア病棟
C.地 域
6 諸外国における緩和ケアの体制
A.英国と米国における緩和ケアの体制と看護師の役割
B.低中所得国の緩和ケア
7 日本の緩和ケアに関する継続教育
A.医師・薬剤師を対象とした継続教育
B.看護師を対象とした継続教育
C.緩和ケアに関する継続教育の今後の課題
第II章 緩和ケアの基盤となる考え方
1 尊厳を支えるケア
A.尊厳とは何か
B.尊厳を支えるケアとはどういうことか
C.緩和ケアにおける尊厳の現状と倫理的課題
2 症状マネジメント
A.症状マネジメントとは
B.症状マネジメントにおける看護師の役割
3 日常生活を支えるケア
A.日常生活を支えるケアとは
B.日常生活を支えるためのアセスメント項目
C.日常生活を支えるケアの実際
4 緩和ケアにおけるコミュニケーション
A.緩和ケアにおけるコミュニケーション
B.緩和ケアにおけるコミュニケーションスキル
5 意思決定を支えるケア
A.緩和ケアにおける意思決定
B.意思決定支援と倫理
C.アドバンス・ケア・プランニング
D.意思決定支援における看護師の役割
6 家族ケア
A.家族ケアとは
B.緩和ケアにおける家族ケアの特徴
7 グリーフケア
A.グリーフとは
B.グリーフケアにおける看護師の役割
8 緩和ケアにおける多職種チームアプローチ
A.多職種チームアプローチとは
B.多職種チームアプローチにおける看護師の役割,特徴
C.緩和ケアに携わるメンバーの役割,特徴
D.多職種チームアプローチにおける障壁
E.緩和ケアにおけるチームアプローチの推進
9 看護師のセルフケア
A.看護師のセルフケアの必要性
B.看護師のセルフケアの実際
第III章 がん患者の全人的苦痛に対する緩和ケアの実際
1 身体的苦痛へのケア
1-1 痛みのマネジメント
A.痛みの理解
B.痛みのアセスメント
C.薬物療法による痛みの緩和
D.化学療法(がん薬物療法)による痛みの緩和
E.手術療法による痛みの緩和
F.放射線療法による痛みの緩和
G.神経ブロックによる痛みの緩和
H.補完代替療法による痛みの緩和
I.痛みがある人への日常のケア
1-2 呼吸困難のマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
1-3 悪心・嘔吐のマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
1-4 腹部膨満感のマネジメント
1-4-1 消化管閉塞
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
1-4-2 腹 水
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
1-5 便秘のマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
1-6 倦怠感のマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
1-7 浮腫のマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
2 精神的苦痛へのケア
2-1 睡眠障害のマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
2-2 不安のマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
2-3 抑うつのマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
2-4 せん妄のマネジメント
A.メカニズム
B.アセスメント
C.症状緩和方法
3 社会的苦痛へのケア
A. 社会的苦痛とは
B.社会的苦痛のアセスメント
C.社会資源の活用
4 スピリチュアルペインへのケア
A.スピリチュアル,スピリ...
緩和ケアの概念から,看護を提供するための実践的な知識までを網羅的かつコンパクトにまとめたテキストの改訂版.緩和ケアを"診断時からすべての病期にわたって行われるケア"として捉え,さまざまな場における緩和ケアについてわかりやすく解説.今改訂では,症状マネジメントを全人的苦痛の4つの側面から整理し直し,がん以外の疾患を有する人への緩和ケアを充実させた.
【監修のことば】
新たに林ゑり子先生,新幡智子先生,酒井禎子先生の3名に編集をご担当いただき,『看護学テキスト NiCE 緩和ケア 改訂第3 版』の発行にこぎつけることができた.超高齢多死の時代を迎え,緩和ケアをとりまく社会情勢は変化し続けている.そして,緩和ケアを必要とする対象は,年齢や疾患に限定されることなく拡大している.緩和ケアとは,看護の実践そのものであると考えている.緩和ケアを学ぶことで,看護の技や心も深く育まれ,看護がより多くの人々に貢献できる場面も広がることだろう.
かつて緩和ケアは,がん終末期の患者や家族のような特定の対象に対する特別なケアのように認識されてきた.しかし,人々の尊厳を守るための症状マネジメントであり,必ず訪れる最期のときの話し合いも含めた自分らしい生き方についての対話である緩和ケアは,がん以外の疾患をもつ人や小児,高齢者,さらに家族や患者を支える人々にも必要とされるケアとして認識されるようになってきた.人々の尊厳を守る,つまり人としての暮らしや希望を大切に,その人らしく生きる権利を守る緩和ケアは,豊かに生きることを語り求める平和な社会でこそ必要とされるだろう.
最後に,多忙な中,執筆にご尽力くださった執筆者の皆様,本書の内容がより読者に伝わりやすいように文章の校正,イラストや図表の作成など努力を惜しまず取り組んでくださった南江堂スタッフに心から感謝を表したい.
新たな編集者により本書の内容が充実し,緩和ケアにおいて看護が育んできた技と心が,より広く多くの人々に看護の手を通して届けられるようになることを心から願っている.
2024年10月
梅田 恵
射場典子

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