『悪魔のシスター』(1973年 アメリカ映画 / 監督 ブライアン・デ・パルマ / 音楽 バーナード・ハーマン / 出演 マーゴット・キダー、ジェニファー・ソルト)
Edward R. Pressman Film Corporationとのコラボレーションにより、Music Box Recordsは、IFMCA賞を受賞したバーナード・ハーマンの1976年アカデミー賞ノミネート作品『愛のメモリー』のリリースに続き、彼のキャリアを再スタートさせ、新たなサスペンスの巨匠を大胆に発表したコラボレーション作品に立ち戻る。
編集者のポール・ハーシュが『サイコ』を一時的な音楽として使用することを思いついたときのことはほとんど忘れられていたが、その結果として彼と映画製作者のブライアン・デ・パルマ、ハーマンとのコラボレーションは、1973年の『シスターズ』で彼の才能にどれほどの悪魔のような独創的なエネルギーが残されていたかを示した。
伝説の可燃性ミュージシャンが、無実のモデルと、死んだように見える双子(どちらもマーゴット・キダーが演じる)によって彼女に憑依されるというこの物語にもたらした嵐を乗り越える。ハーマンの怒りに満ちたインスピレーションの結果、テーマに満ちた素晴らしいスコアが生まれた。ロマンスと恐怖の間で揺れるシンフォニックなスイングにモーグの新しいエレクトロニックな感性をもたらした点で特に印象的だった『悪魔のシスター』は、様式的に新鮮でオマージュに満ちた現代サスペンス映画の作家の登場を衝撃的に告げながら、この作曲家を再びハリウッドの注目の的となった。
Edward R. Pressman Film Corporationとの徹底的な捜索の結果、『悪魔のシスター』の完全なスコアリング・セッションが失われたため、Music Box RecordsはオリジナルCD版を丹念にリマスタリングし、どんな狂気の医者も引き裂くことのできない、ナイフを打ち鳴らし、鐘を鳴らすオーケストラでオリジナルのアルバム・プログラムを再演した。Daniel Schweiger(『愛のメモリー』)による豊富なライナーノーツには、Paul Hirschのインタビューが掲載されている。
発売・販売元 提供資料(2024/11/07)
『悪魔のシスター』(1973)サウンドトラック
音楽 バーナード・ハーマン
監督 ブライアン・デ・パルマ
主演 マーゴット・キダー、ジェニファー・ソルト
ヒッチコックへのオマージュ的作品で、自らの作家の才能
を知らしめたデ・パルマの初期作品。音楽は、この作品と
次の『愛のメモリー』は念願のバーナード・ハーマンと仕事を
している。で、デ・パルマ作品でのハーマンの音楽。
ストリングスをメインに、時折甘美なところも見せるが、
じっくりとサスペンスをシンプルに盛り上げるところは、
期待通り。ショッキング・サスペンスの劇伴の好例として
聴きたいカルト名盤。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2005/11/04)