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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年10月31日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 明石書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784750357980 |
| ページ数 | 184 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
まえがき――芸術の都ウィーンのヒロインたち
第I部 美貌のヒロイン、アルマ・マーラーの男性遍歴
第一章 ウィーンの若き「画家」ヒトラー
若きヒトラーのウィーン彷徨
ヒトラーはなぜ「画家」になれなかったのか
コラム1 ヒトラーと同時代にウィーンに住んだ、スターリン、トロツキー
第二章 世紀末の多民族都市ウィーンとモダニズム芸術
ウィーンのユダヤ人
ウィーンの近代化、リングシュトラーセ(環状道路)の開設
ウィーンのカフェハウス文化
ウィーン・モダニズムとは
音楽
絵画
文学
建築・装飾
第三章 ウィーン社交界の華アルマ登場、クリムトとの出会い
アルマの家族の秘密
クリムトとの出会い
コラム2 クリムトの恋人、エミーリエ・フレーゲ
第四章 アルマとグスタフ・マーラーの結婚
出会いと結婚生活
亀裂の拡大
第五章 アルマとココシュカの同棲、グロピウスとの再婚
ココシュカの「風の花嫁」
「アルマ人形」伝説
グロピウスとの再婚
バウハウス
第六章 表現主義者ヴェルフェルとの三度目の結婚
ヴェルフェルとの出会い
ヴェルフェルの『モーセ山の四〇日』
コラム3 カフカとミレナ、ウィーンの森の忍び逢い
コラム4 アルバン・ベルクの「ある天使の思い出に」
第七章 ナチス支配下のウィーンのユダヤ人たち
ナチスの「退廃芸術展」とオーストリア併合
ユダヤ人財産の没収――盗まれた「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I」
追放されるユダヤ人
オーストリア・ユダヤ人問題の責任者アイヒマンとロスチャイルド家
コラム5 ウィーンのロスチャイルド家のルーツ
第八章 ミューズとしてのアルマ
アメリカ亡命後のアルマ、ウィーン再訪
晩年のアルマのモノローグ
アルマは何者であったのか
コラム6 追跡されるナチス幹部、アイヒマンの最期
コラム7 ミューズとしてのジョルジュ・サンド
第II部 オーストリア=ハンガリー帝国へ嫁した青山ミツコ
第一章 東京、出会い
伯爵ハインリヒ・クーデンホーフ
多民族帝国の伯爵夫人と七人の子供たち
第二章 クーデンホーフ伯爵の闇、ウィーンへやってきたミツコ
暗転
夫の秘密
ウィーンのミツコ
コラム8 クーデンホーフ家のルーツ
第三章 子供たちの成長と離反
奮闘するミツコ
子供たちの結婚騒ぎ
第四章 次男リヒャルトのパン・ヨーロッパ運動
パン・ヨーロッパ構想
賛同する人びと
リヒャルトとフリーメイソン
第五章 ナチスとの対決――次男リヒャルトと長女エリーザベトの連携
ヒトラーによるパン・ヨーロッパ運動の禁止
リヒャルトとムッソリーニの会談
ドルフス首相暗殺とミツコの長女エリーザベト
コラム9 日独伊、枢軸国のすき間風
第六章 ミツコと次女オルガ、そして竹久夢二の出会い
夢二のヨーロッパ旅行
「扇をもつ女」のモデルは?
着物の「右前」と「左前」
ベルリンの夢二とユダヤ人
第七章 三男ゲロルフとミツコの死
三男ゲロルフの日本学
ミツコの死
第八章 「ウィーン玉手箱」、孫ミヒャエルのミツコ追想
ミツコの孫ミヒャエルの絵
ミヒャエルのヒューマニズム
ミツコ追想
コラム10 ミヒャエルが師から聞いた受験生ヒトラーのエピソード
第九章 ミツコの第二の故郷を訪ねて
ドイツからボヘミアへ
ロンスペルク城の窓――望郷
ボヘミア民謡
あとがき――ウィーン残照
初出一覧
参考文献
ウィーンの音楽家グスタフ・マーラーの妻アルマ、オーストリア=ハンガリー帝国の伯爵クーデンホーフと国際結婚した青山みつ(ミツコ)、さらにウィーンを放浪していた若きヒトラーの青春は、極めて対照的であった。ウィーン・モダニズム成立の起爆剤となったアルマ、「婦徳の鑑」ともいえる古い日本的な生き方をしたミツコ、モダニズム芸術への怨念を抱いていたヒトラーという三者が展開した人間模様を活写する。

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