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「お静かに!」の文化史 ミュージアムの声と沈黙をめぐって

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フォーマット 書籍
発売日 2024年12月04日
国内/輸入 国内
出版社文学通信
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784867660706
ページ数 304
判型 46

構成数 : 1枚

はじめに

凡例

1 美術館という場から考える

芸術と出会う場所/「お静かに」の要請/沈黙と語らいの愉しみ/公共空間としてのミュージアム/消費空間としてのミュージアム

2 雑音と権力

声と音/音読と黙読/図書館と黙読/マナーではなくルールとして/私語の問題/コンサートホールと劇場/「観客」としてのアイデンティティ/雑音と権力/広場と街路

3 会話と雑談

会話の許容度/雑談とは何か/ミュージアムでの正談と雑談/場違いな会話/書きことばの権威/価値の判定者

4 「公共性」を考える

「公共性」の3つの意味/公共性のはざまで/ハーバーマスの公共性/テンプルとフォーラム/賑やかな図書館のイメージ

5 鑑賞と美術

沈黙・静粛の側から/沈黙の求め/館種と声/「美術館」と「博物館」/鑑賞の孤独/「一緒に訪れ、独りで観る」/美術作品という問い/感覚のノズルの細くする/まなざしをデザインする/美を求める心

6 沈黙と静粛に関するケーススタディ

「静坐潜心シテ之ヲ熟視セバ」/「その一言一句も聞き漏らすまいと、息を殺して待っていなければならない」/「甚だしく淋しくなければならぬもの」/「心の奥でしめやかに静かにとめどもなく涙が流れる」/「我々は沈黙する以外にないのだ」

7 声と語らいの価値

誰かのとなりで/『対話型鑑賞のこれまでとこれから』/視覚に障害がある人とない人の対話/対話の力/二重のよろこび 一七世紀フランスの事例から/他者との共感/社会的接着剤としての美的経験/美的共同体を推進する/人びとをへだてている障壁を突き破る

おわりに

  1. 1.[書籍]

芸術と出会う場所、美術館。
その鑑賞はどのような環境で行われるのが望ましいのだろうか。
「お静かに!」と言わざるを得ない環境に関わるすべての方に。

作品にじっくりと向き合い、それを味わったり理解したりするための〈沈黙〉か〈静粛〉か。
それとも〈語らい〉や〈対話〉のある空間か。
作品の鑑賞にとっては、どちらが、より好ましいだろうか。
あるいは、どちらがより「正しい」のだろうか。

本書は、美術作品の鑑賞という営みと、「声」や「会話」との関係について考えます。「お静かに!」の背後にひろがる諸問題についてです。

〈沈黙〉や〈静粛〉か。〈語らい〉や〈対話〉か。
対立させて考えるのではなく、両者に真摯に向き合い、人間にとっての根源的な欲求である美術鑑賞、その空間を考えます。

美術館だけではなく、図書館、劇場、コンサートホールなど、公共性のはざまで揺れながら考える人に。ぜひお読みいただきたい本です。

【熟視し、黙想し、芸術作品の深みへと沈潜していくこと。
対話し、ときには笑い合い、隣にいる人たちとのコミュニケーションを含めて作品を楽しむこと。
人は、その両方を求めてきたし、今日も求めているのではないか。芸術作品はこれまでその両方の求めに応じてきたし、現在も、そして未来も、応じ続けていく力を備えているのではないか。だからこそわたしたちは、二つの営みのどちらにも、真摯に目を注いでみる必要があるのではないだろうか。】……「はじめに」より

作品の情報

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著者: 今村信隆

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