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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年11月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 国書刊行会 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784336076939 |
| ページ数 | 456 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
序章 百家争鳴—— 『カリガリ博士』を愛した日本文学
第1章 佐藤春夫と『カリガリ博士』—— 「指紋」をクロースアップする
1、『カリガリ博士』を誤読する
2、阿片の夢と映画
第2章 江戸川乱歩と「カリガリ博士」—— 恐怖のメディアとしてのパノラマ
1、『カリガリ博士』と「映画の恐怖」
2、映画的視覚性の展開—— 「火星の運河」から「パノラマ島綺譚」へ
3、「 アルンハイムの地所」「金色の死」から「パノラマ島綺譚」へ——あるいは庭園譚における古きものと新しきもの
4、曲線と触覚——あるいは支配の完成と芸術の完成
第3章 谷崎潤一郎と『カリガリ博士』—— 映画哲学の挫折
1、谷崎も参った
2、初期谷崎の映画小説—— 「秘密」の映画館から「人面疽」まで
3、ポスト『カリガリ博士』の映画小説—— 「肉塊」「アヹ・マリア」
4、「青塚氏の話」—— 盗まれた「映画哲学」
第4章 内田百閒 と『カリガリ博士』——パンデミックの恐怖と幻想
1、『カリガリ博士』と表現主義映画
2、暗くなる土手—— 『冥途』の怪異
3、「旅順入城式」——触覚的なまなざしの実践
第5章 芥川龍之介と『カリガリ博士』——終焉の表現主義
1、『カリガリ博士』よりも気味の悪い日常を生きる
2、「影」—— 映画と分身
3、芥川龍之介の書いたシナリオ その1—— 「誘惑」
4、芥川龍之介の書いたシナリオ その2—— 「浅草公園」
第6章 夢野久作と『カリガリ博士』——「ドグラ・マグラ」の父
1、『カリガリ博士』と「ドグラ・マグラ」のテクスト生成
2、「一足お先に」
3、夢野久作と表現主義言説
4、「ドグラ・マグラ」—— テクストにちりばめられた映画
第7章 映画へ/映画から—— 尾崎翠の文学的転機
1、問題の所在
2、尾崎翠と映画との遭遇
3、映画でなければできないこと—— 一九二七年「琉璃玉の耳輪」
第8章 尾崎翠と映画の厚み
1、一九二二年・鳥取の表現主義
2、「無風帯から」「松林」—— 表現主義受容に先駆けて
3、表現主義をパロディ化する
第9章 稲垣足穂—— 彗星と映画機械
1、『カリガリ博士』への揺れる想い
2、六月の夜の都会—— ダッシュの街、表現派の街、未来派の街
3、「弥勒」における『カリガリ博士』
終章 『カリガリ博士』の呪いと祝福
おわりに
索引
パンデミックの時代、大震災の時代、革命と戦争の時代に『カリガリ博士』は愛され、恐れられ、語り継がれた――
近代日本の文学者は『カリガリ博士』の何に魅せられ、そこから何を汲みとったのか。日本のモダニズム、ミステリ・ジャンル、幻想とホラー、表現主義の受容、そしてこの百年の映画と文学の深い交渉について考察する。
【目次】
序章 百家争鳴—— 『カリガリ博士』を愛した日本文学
第1章 佐藤春夫と『カリガリ博士』—— 「指紋」をクロースアップする
1、『カリガリ博士』を誤読する
2、阿片の夢と映画
第2章 江戸川乱歩と「カリガリ博士」—— 恐怖のメディアとしてのパノラマ
1、『カリガリ博士』と「映画の恐怖」
2、映画的視覚性の展開—— 「火星の運河」から「パノラマ島綺譚」へ
3、「 アルンハイムの地所」「金色の死」から「パノラマ島綺譚」へ——あるいは庭園譚における古きものと新しきもの
4、曲線と触覚——あるいは支配の完成と芸術の完成
第3章 谷崎潤一郎と『カリガリ博士』—— 映画哲学の挫折
1、谷崎も参った
2、初期谷崎の映画小説—— 「秘密」の映画館から「人面疽」まで
3、ポスト『カリガリ博士』の映画小説—— 「肉塊」「アヹ・マリア」
4、「青塚氏の話」—— 盗まれた「映画哲学」
第4章 内田百閒 と『カリガリ博士』——パンデミックの恐怖と幻想
1、『カリガリ博士』と表現主義映画
2、暗くなる土手—— 『冥途』の怪異
3、「旅順入城式」——触覚的なまなざしの実践
第5章 芥川龍之介と『カリガリ博士』——終焉の表現主義
1、『カリガリ博士』よりも気味の悪い日常を生きる
2、「影」—— 映画と分身
3、芥川龍之介の書いたシナリオ その1—— 「誘惑」
4、芥川龍之介の書いたシナリオ その2—— 「浅草公園」
第6章 夢野久作と『カリガリ博士』——「ドグラ・マグラ」の父
1、『カリガリ博士』と「ドグラ・マグラ」のテクスト生成
2、「一足お先に」
3、夢野久作と表現主義言説
4、「ドグラ・マグラ」—— テクストにちりばめられた映画
第7章 映画へ/映画から—— 尾崎翠の文学的転機
1、問題の所在
2、尾崎翠と映画との遭遇
3、映画でなければできないこと——1927年「琉璃玉の耳輪」
第8章 尾崎翠と映画の厚み
1、1922年・鳥取の表現主義
2、「無風帯から」「松林」—— 表現主義受容に先駆けて
3、表現主義をパロディ化する
第9章 稲垣足穂—— 彗星と映画機械
1、『カリガリ博士』への揺れる想い
2、6月の夜の都会—— ダッシュの街、表現派の街、未来派の街
3、「弥勒」における『カリガリ博士』
終章 『カリガリ博士』の呪いと祝福

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