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夫の脳梗塞から一六年 「あきらめない」をやり通す 家族ならではのリハビリの記録

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フォーマット 書籍
発売日 2024年12月09日
国内/輸入 国内
出版社ミネルヴァ書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784623098439
ページ数 224
判型 46

構成数 : 1枚

プロローグ
はじめまして
わたしたちについて――簡単な自己紹介

第一章 ある日突然、夫が倒れた――胸部大動脈解離から心原性脳梗塞を併発
二〇〇八年三月一一日の夜、胸部大動脈乖離発症
救急搬送から病名判明
ICUでの最後の会話
重度の脳梗塞発症

第二章 弘前大学医学部附属病院での日々
開頭手術
命の炎が消えませんように
食事を摂り始める
減圧手術から復元手術まで
脳外科の先生たちとの会話
四月二二日のお見舞い
渾身の「あ・り・が(とう)」
診断とは現状からみた未来予測?
大学病院からリハビリ病院へ

第三章 後遺症とのお付き合いが始まった――リハビリ病院へ転院
根気強く、少しずつ
自主訓練スタート
仕事と介護の両立が始まる
病棟の回復率向上に貢献?
靴底に穴が開くまで歩いた
自分が築いた世界に戻る
歩いて退院

第四章 築いた世界と行きつ戻りつ
病と人生の切っても切れない関係
夫が藍に惹かれた理由
大学と企業の共同開発提携
地元への貢献――山崎直子さんの宇宙船内服開発
訪れた多くの幸せ

第五章 在宅での生活
基本方針
ひたすら歩くこと
弘前公園の四季を味わう
学生たちと歩くと早足に
歩く場所の確保がたいへん
介護保険のこと
コミュニケーションをどうとるか
言葉は少しずつ出てきた
療法士さんの魔力
ハワイの学会に参加したい
障害を持つ体での海外渡航
回復のピーク

第六章 家族それぞれの人生との交差
父の病状説明を受けた娘
学校と病院を行き来する中で
引きこもるという行動――許されざる存在という自己認識
ヤングケアラーという言葉
社会の目に感じる怯えと怒り
そして私の人生との関係――歴史の中には人がいる
環境の変化とアイデンティティの再構築
ジェンダーを教える立場として
支えてくれた仲間たちへの限りなき感謝

第七章 そして今――日々の生活はバリア・アリー
日々の生活は二階で
骨折しても回復はする
排泄と回復の関係
心が体の動きを妨げる
階段を下りることへの挑戦
訪問リハビリスタッフお二方の協力
最初の一歩を踏み出す
心の持ちようが大事
正解は家族によって異なる
よく笑う夫
目標パーソンを見つけることが大事
スタッフの方々の姿勢がありがたい
手足が動くようになることだけが回復ではない

第八章 外食を楽しむ・旅に出る・趣味を持つ
外食する理由
「お手伝いしましょうか?」
社会の中で食べるおいしさ
旅先で買った結婚指輪
公共交通機関のサポートシステム
藍や染色への関心

エピローグ――船は良い港に着くもの
奇跡と言われた回復を可能にしたもの
前を向く夫の姿に限りなき敬意
健康に生きるとはどういうことだろう
私を支えてくれた二つの言葉

あとがき

  1. 1.[書籍]

弘前大学で藍の研究をしていた理学博士・北原晴男は2008年、大動脈解離で倒れた数日後、重度の脳梗塞を発症した。しかし、16年が経過した今、新聞を毎日読み、TV番組を録画し、車椅子を使いながらも外食を楽しむ。医師が「奇跡」と驚嘆する現在は、どのように訪れたのか――。
夫が不自由な体で動く時、ふとした動作に遠慮なく笑い声が起きるのも「家族ならでは」。多くの困難を乗り越えた学者夫婦の、元気がもらえる回復記。

作品の情報

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著者: 北原かな子

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