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イラストで理解する呼吸器外科手術のエッセンス

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フォーマット 書籍
発売日 2021年04月09日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524226672
ページ数 296
判型 A4

構成数 : 1枚

【序文】
手術のイラストを褒められるようになったのは、外科医10年目の頃だっただろうか。

外科を生涯の道として選んだのは、研修医時代に見た手術の中で、本道の外科が最もあざやかで美しいものだったからと記憶している。横浜市立大学外科治療学(旧第一外科学)教室に入局し、肺癌に挑むべく呼吸器外科を専門に選んだ。アッペ、ヘルニアに始まり、乳腺甲状腺、消化器、心臓血管、そして呼吸器外科を経験させていただいた。しかし、技量と知識は関連病院を回っていくうちに身につくのだろうと、技術習得に対して漫然と構えていた。この頃、改造したR32スカイラインGT-Rでサーキットを走り尽くし、一つのことを極めた達成感を得たことは、その後の人生にプラスに働いたと思う。

1999年に神奈川県立がんセンターで中山治彦先生と出会った。彼の手術は今までとはまるで違った。層と膜の意識、左手の使い方と右手との連動操作、電気メスとハサミの鋭的切離と剥離操作は衝撃的であり、極めるべき道をはっきりと照らされた。当時手術のビデオ撮りは行っておらず、術野を目に焼き付けておくしかなかった。イメージが頭から消えないうちに、工夫やコツなどを、手術ノートに必死に描き止めた。渾身の手術記録も、真っ赤に訂正されて返ってきたことは数知れない。

大学で指導医となったとき、外科医の心得や日々の仕事、手術のコツなどをまとめた研修医マニュアルをつくり、若者に魅力のあるチームづくりを目指した。教育の一環として、研修医や新人外科医相手に、画像から解剖と術野をどうイメージするか、手術予想をイラストで解説することも数多く行った。分岐部形成+上大静脈合併切除再建の予想展開イラストが、麻酔科医や教室の諸先輩・後輩に驚嘆され、その手術を予定どおりに終えたとき、自分の進歩を実感した。

しばらくして神奈川県立がんセンターへ戻ったときに坪井正博先生と出会い、基礎から学ぶ肺癌手術手技セミナーに講師として誘っていただいた。数多くの外科医教育に携わる機会をいただいただけでなく、講師である岡田守人先生、鈴木健司先生、田島敦志先生、受講者で、本書を書くことを勧めてくれた篠原周一先生にも出会えた。また淺村尚生先生のGeneral Thoracic Surgical Forumでも、数百人の外科医を前に発表する機会を何度もいただいた。多くの方たちから自分を伸ばし、世に出る機会を与えていただいたことを本当に感謝している。

人生は偶然の要素が少なくなく、不遇を嘆くこともあると思うが、そのようなときでもできる努力はすべきである。一方で臨床・研究以外にも重要なものはあり、家庭や趣味も人生の大切な一部である。人生いつも全力で走れるわけではない、時には長い休息も必要である。そのようなときは仕事以外の面を充実させ、頑張れるときは、セミナー参加やレジデント研修など、医局や所属施設から出て多くの人に出会い、貪欲に自分を高める努力をしてほしいと思う。新たな出会いによって、新たなインスピレーションを得ることができるからである。

自分には絵心がないから、伊藤と同じことはできないとよく言われるが、正確な手術記事をつくることは、きれいな絵を描くこととは異なる。手術は、見える<...

  1. 1.[書籍]

呼吸器外科手術における開胸・胸腔鏡の両手技で必要な局所解剖と全体解剖を学べるテキスト.
著者による1,000枚以上の立体的,リアルなカラーイラストで,呼吸器外科手術のエッセンスを理解するための一冊.
呼吸器外科手術の基本的な概念や論理的な理解,手術のエビデンスや手技の実際から,トラブルに対するリカバリーショットまでを習得できる,最高の指南書である.

【推薦文】
伊藤宏之先生がついに呼吸器外科手術書を書き上げた.

本書には,彼がこれまで多くの先輩諸氏から継承し,彼なりの"味付け"をした手術手技が満載である.この手術書の特徴の一つは何と言ってもそのスケッチにある.すべて彼のオリジナルである.彼の素晴らしい画才は手術記事を見れば一目瞭然であったので,ぜひこのスケッチを生かしたテキストを世に出してほしいと伝えてからかなりの年月がたってしまった.当たり前のことだが,どんなに画才があっても手術の本質が理解できなければ外科医の心に響くスケッチなど描けるはずもない.学会やセミナーなどで,彼のスケッチを見て,そのわかりやすさに驚かれた方は少なくないだろう.本質を突いたスケッチだからこそ,外科医に受け入れられるのだ.数多くの手術を手がけ,それを正確に記録し,多くのスケッチが蓄積され,ようやく本書の出版にこぎつけたのである.彼の20年にわたる手術に対する真摯な姿勢が,この本を世に生み出す原動力になったのは間違いない.

もう一つの本書の特徴は,伊藤君が一人で書き上げた手術書であるということである.多岐の分野にわたる手術書では,複数の著者が執筆するのが一般的である.ただそれぞれの著者,施設の流儀などがあり記述内容にばらつきもある.その点本書は単著であり,彼の主張する手術手技には一貫性があり,読者には理解しやすい.外科医目線で描かれたスケッチも相まって,この本の内容は若い外科医にも,ある程度実力をつけた中堅外科医にも,受け入れられることを確信している.

質の良い手術とは,1確実な手術操作で安全な手術(良好な視野,汚染のない術野で構造物をはっきりと確認すること,危なげのない丁寧な操作),2危険を察知し,回避する手術(急がばまわれ,トラブルシューティングも大事ではあるが…),3過不足なく病巣を切除(患者側因子と腫瘍側因子のバランス),4論理的根拠に基づいた手術操作・展開(なぜこうするのか? をきちんと説明できる),5その上で侵襲が少ない手術,と言えるであろう.

本書が質の良い手術を目指す呼吸器外科医の一助となれば幸甚である.

2021年3月
神奈川県立がんセンター呼吸器外科 中山治彦

作品の情報

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著者: 伊藤宏之

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