| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2020年09月24日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | ミネルヴァ書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784623088348 |
| ページ数 | 596 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
はしがき
第I部 明治日本の捉えかた(外から見る明治)
第1章 徳川日本における自由とナポレオン――比較と連鎖の視座から(大久保健晴)
1 吉田松陰と「フレーヘード」
2 「那波列翁」をめぐる語りの諸相
3 「リンデン」とは誰か
4 ドイツ急進主義と民主政共和国
5 ヤー、ヤー、フレイヘイド!――小関三英訳『那波列翁伝初編』の思想世界
第2章 明治社会は〝成功〟したか――地域社会の自律性という視点から(勝部眞人)
1 なぜ地域社会の自律性に着目するか
2 明治末期における「部落」解消政策
3 昭和期から見た問題の所在
4 地域社会のインフォーマルな対応――問題の鍵
5 地域社会の自律性をどう考えるか
第3章 比較史から見た明治維新――三谷博『維新史再考』を手がかりとして(島田幸典)
1 それはどのようになされたのか
2 維新「革命」の特質
3 維新における未解決の課題
第4章 中国革命派の明治維新観――孫文を例に(深町英夫)
1 維新/革命
2 富強/共和
3 君権/民権
4 追随/冷淡
第5章 建築と都市から見える明治維新――街並にブルジョワ革命の跡を読む(井上章一)
1 フランス革命と見比べて
2 日本ほど自由な国はない
3 三井の夢
4 はずみがついたのは維新から
5 皇居脇の超高層
第II部 明治日本の作られかた
第6章 日本の近代化と公共性・天皇制――一八五三~二〇一九年(伊藤之雄)
1 近代日本の公共性概念と天皇制・立憲制
2 明治天皇の政治権力・象徴性の模索
3 君主機関説的な天皇と公共性
4 現代象徴天皇制・立憲制への見通し
第7章 勲章外交――明治天皇と世界の君主たち(ジョン・ブリーン)
1 御真影と勲章
2 近代栄典制度の確立
3 天皇と近代日本の対外関係
4 勲章外交の戦略性
5 天皇と勲章と外交
第8章 学制布告書の思想史的考察――近世と近代の連続と断絶(前田 勉)
1 近世の学問・教育観との関連
2 「才芸」による立身
3 「国家ノ為」の「教育」
4 子弟「教育」
5 近世の到達点としての学制布告書
第9章 知識交換の明治――大久保政権再評価への試論(瀧井一博)
1 「知識交換」と「衆知」――明治維新のもう一つのエトス
2 「知の政治家」大久保利通
3 知識交換としての殖産興業――内国勧業博覧会の意義
4 衆知としての内務省
第10章 文明としての議事と議場――公議の「場」はどう作られたのか(清水唯一朗)
1 公議輿論の「場」を考える
2 憲法以前の公議――その方法と空間
3 交錯する公議空間像――建築家の理想と政治家の現実
4 理想的な議場と議事を求めて
5 文明としての議事と議場の整合性――制度を混ぜた近代日本
第11章 近代日本の転換点――日英同盟と憲法・国制改革(小林道彦)
1 帷幄上奏権改革から国制改革へ
2 改革の萌芽
3 第一次桂太郎内閣――海洋国家論と国制改革
4 桂内閣改造と改革の始動
5 対露開戦と改革の封印
6 日露戦後――「帝国主義の応ネメ報シス」
第12章 明治の国楽創成と音楽効用論――伊沢修二・神津仙三郎の身体観をめぐって(光平有希)
1 伊沢修二の音楽教育論に見る身体観
2 神津仙三郎の音楽療法論に見る身体観
3 音楽による全人教育と東洋的身体観
第13章 東京帝国大学における林学教育の導入とその使命――本多静六に即して(岡本貴久子)
1 東京大学史における林学教育の諸相
2 「本多時代」に見る大学演習林教育――学理と実利の追求
3 日本林学の構築とその原動力
第III部 明治の人々
第14章 維新期政治運動と社会改良運動――板垣退助を中心に(小川原正道)
1 社会改良運動と維新期政治運動への基本姿勢
2 社会改良運動の展開
3 政治評論へ
4 政治運動指導者から社会改良運動指導者へ
第15章 明治八年の政変――埋もれた政変の発掘と考察(内藤一成)
1 歴史の盲点と化した政変とその再発見
2 政変の伏線
3 島津久光と同調勢力による三条包囲網
4 明治八年の政変
5 政変が埋もれた理由を考える
第16章 明治天皇と皇族夫妻の海外渡航――英国への怒りと王冠(浅見雅男)
1 なぜ天皇は許さなかったのか
2 小松宮彰仁夫妻の渡欧
3 天皇の「名代」への冷遇
4 天皇の「変心」
5 英国との同盟と笑い
第17章 進化と教理――有賀長雄の明治...
明治維新から150年が経った。ひとつの国家が、驚嘆すべきスピードで統一的国民国家を築き世界の一等国にのしあがった。その果てにその国は対外的に膨張し、東アジア世界に大きな傷跡を残しもした。そのような歩みは、今なお諸外国から羨望と怨嗟のまなざしで眺められる。そのような世界史的に稀有な時代を可能とした思想と条件は何だったのか。本書では、人類社会の遺産として明治を考え直す。

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