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比較文明学の50人

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フォーマット 書籍
発売日 2024年12月18日
国内/輸入 国内
出版社筑摩書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784480018144
ページ数 448
判型 46

構成数 : 1枚

はじめに──比較文明学はなにをするのか 小倉紀蔵

I
本居宣長──新たな「いのちの思想」の構築者 岩澤知子
岡倉天心──西洋文明の代替案を示した英語名人 稲賀繁美
福澤諭吉・丸山眞男・加藤周一──近代をめぐるアポリアへの挑戦者 小倉紀蔵
西田幾多郎──西洋近代文明への対抗軸を求めて 山本英輔
鈴木大拙──文明交流圏の結晶 テン・ヴェニアミン
賀川豊彦──死線を越えて、共有文明を描く 濱田 陽
柳宗悦・矢代幸雄・岡本太郎──非西欧の藝術・美術の発信者たち 稲賀繁美
和辻哲郎──「生きた倫理」と「文明共生の哲学」の探究者 大森一三
中村元──比較思想から比較文明へ 保坂俊司
梅棹忠夫──文明の生態史観 中牧弘允
田中正造・南方熊楠・石牟礼道子──文明批判と自然 小倉紀蔵
緒方貞子──「共生の文明」の実践者 佐藤壮広
小田実──世界を駆けた比較文明学の実践者 加藤久典
伊東俊太郎──比較文明学を確立した統合の知の巨人 服部英二

II
法然──菩提心をめぐる通底性の拡大 小倉紀蔵
日蓮──「会通」しない仏教 小倉紀蔵
山鹿素行──「通底」しない儒学 小倉紀蔵
安藤昌益──「反文明」の比較文明 小倉紀蔵
新島襄──「?儻不羈」こそ比較文明学の根本 小倉紀蔵
頭山満──八紘一宇の文明論 尹粹娟
後藤新平──自治の精神 小倉紀蔵
井上円了──比較哲学による日本的教育の創造 小倉紀蔵
新渡戸稲造──文明の暴力性に抗する「武士道」 小倉紀蔵
内藤湖南──日本文化と「豆腐のニガリ」論 小倉紀蔵
夏目漱石──人とこころの探求者 濱田 陽
河上肇──共産主義への比較文明論的視点 三田剛史
田辺元──「真実」を希求した情熱の哲学者 田島樹里奈
矢内原忠雄・矢内原伊作──信仰と思考の溝を越えて 加藤久典
三木清──人間の生存理由を問い直す思考 小平健太
川端康成──文明の彼岸へ 郭旻錫
唐木順三──孤独と酒と信州と 田島樹里奈
吉川幸次郎──身体化された異国の精神 小倉紀蔵
西谷啓治──近代の超克 小倉紀蔵
家永三郎──否定と近代 小倉紀蔵
井筒俊彦──「共時的構造化」の比較文明学 小倉紀蔵
猿橋勝子──地球環境と女性研究者に力を! 田島樹里奈
遠藤周作──神は文明のどこに宿るか? 大森一三
三島由紀夫──無数の文明の共存の実験 小倉紀蔵
中村雄二郎──越境する「知」の領域を切り拓く哲学者 小平健太
中根千枝──恣意的な比較の暴力性 小倉紀蔵
なだいなだ──常識を疑いつつ理性で生きる 加藤久典
岡田英弘──大文字の歴史を支える小文字の歴史 小倉紀蔵
五十嵐一──東西文明間・聖俗の狭間に立った殉教者? 稲賀繁美

おわりに 小倉紀蔵
人名索引

  1. 1.[書籍]

比較文明学から見えてくる
日本の独創的な知の豊かな世界

===
古くから、日本の思想や宗教はつねに自己を他者と熱心に比較してきた。そうした知的伝統から、きわめて独創的な比較文明論が数多く産み出されてきた。本書では、本居宣長、岡倉天心、鈴木大拙、賀川豊彦らを経て、現代の梅棹忠夫、伊東俊太郎、石牟礼道子、緒方貞子に至る鋭敏な比較文明的感覚を持っていた日本の50人を選出。比較文明学会に所属する17人の研究者が、日本の比較文明学とはなにかを問いつつ、50人が繰り広げる豊かな知の世界を縦横無尽に論じる。

作品の情報

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著者: 小倉紀蔵

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