戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ

構成数 : 1枚

戻れないけど、生きるのだ
I 〈男〉とフェミニズム──シスターフッドの外側で
はたして俺たちは、フェミニズムとどう向き合っていけばよいのだろうか
無知で無自覚な俺たちに突きつけられた鏡
シスターフッドと「男は不要」の狭間で
マスキュリニティとホモソーシャルにさよならを
誰もやらないなら、あたしがやるしかない──深夜の放心、言葉の充満
II 我は、おじさん──男性優位社会と中年世代の責任
社会の価値観を形作っているのは誰なのか?──人気バラエティー番組におけるジェンダーの"描かれ方"
かつて男の子だった私たちに課せられた責任は小さくない──男らしさとミソジニー
世にも珍しい、マジョリティ男性による高解像度な自分語り
俺たちが「我は、おじさん」と宣言するために必要な覚悟と責任
III 被害と加害と恥と傷──泣いてる〈俺〉を抱きしめて
被害者はこのような"時間"を生きている
「動揺したくない」私たちが、これ以上被害を傍観しないために
射精にまつわる男性の責任と、その根底に根づく弱々しくてほの暗い感情
恥は恥だが役に立つ?──恥の個人史から考える恥の功罪
IV 平成から遠く離れて──生産性の呪いと自己責任社会
名もなき人々の言葉から浮かび上がる新自由主義社会の実相
「※すべて自己責任で対応してください」という見えないただし書き
"生産性の呪い"と生活の手触り──個人史から考える「東京」のこと
V 家父長制への抵抗──結婚と家族、ジェンダーの呪縛
婚活と家父長制、その先にある虚無と死
「作る女」と「食べる男」にかけられた呪いの重さは絶対に違う──ジェンダーの呪縛に満ちたニッポンの食卓
身体的な性差がテクノロジーによって解消されたとしたら?
その家父長制は誰のため?──マジョリティ男性に必要な学びとレジスタンス
育児と男性性――弱きものへの応答責任(responsibility)
VI これからの〈俺たち〉へ──beingの肯定
俺たちは「お茶する」ことができるだろうか?──ケアの欠如とbeingの肯定
時間がかかったって、いいじゃないか──ケアの交換、「悩み」の持つ可能性
好きな男の姿を見るのは楽しい。好きな男について語るのも楽しい
もう誰かと恋愛することはないと思うけれど──"恋愛以外"のことで考えてみる「恋愛とは何か」問題