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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年11月01日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 和泉書院 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784757611030 |
| ページ数 | 480 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
はじめに――〝天明俳諧〟の語を疑う
『俳諧古選』の成立
一 はじめに
二 外観上の『唐詩選』の模擬
三 編纂上の『唐詩選』の模擬
四『唐詩選』との文芸思潮上の連続
五 評語では『唐詩選』に近い価値志向
六 嘯山独自の表現理念の提示
七 結び
発句は自己の楽しみ――蝶夢の蕉風俳諧理念の新しさ
一 考察のいとぐち
二 諸活動に〝主体の強まり〟
三 俳論の全体像
四〝内発する情〟の絶対視
五 蝶夢が考えた「まこと」
六『三冊子』との出会い
七 影響関係にある二人
八 詩歌壇全体の動向か
九 詩歌史でのパラダイム転換
十 日本近世の自我意識
〔右に関連する追加の論考〕
〝自然に出る〟こそが内実――「風雅のまこと」を解く
*
無外庵既白小伝 付・既白発句集
蝶夢の俳壇登場をめぐって――義仲寺行事・橘屋
一 年代区分
二 この期の略伝(略)
三 第一期の俳歴
四 第二期の俳歴
五 双林寺行事から義仲寺行事へ
六 書肆・橘屋との連繫
七 俳諧史的意義
蝶夢編『墨直し』の史的意義
蕉風復興の宣言――「義仲寺芭蕉堂再建募縁疏」をめぐって
一「芭蕉堂再建募縁疏」の貴重さ
二「芭蕉堂再建募縁疏」の筆者
三 蝶夢の『丁亥墨直し』序
四 几董の『あけ烏』序
五 二柳の「枯野集発起序」
立川曾秋と『曾秋随筆』――蕉門俳諧と石門心学の接点として
一 その生涯
二 蕉門俳諧と石門心学と
三『曾秋随筆』について
〔翻刻〕『曾秋随筆』
行脚俳人と近江商人・西川可昌――京の後背地としての八幡俳壇……
一 家系
二 佃坊の竹庵
三 運動高揚期の来遊
四運動結実期の来遊
五 来遊をもたらした条件
六 可昌たちの理念と意識
七 結び
『安永三年蕪村春帖』の位置――挿絵の解釈をふまえて
一 当書の挿絵を理解する立場
二 第一群の挿絵の解釈
三 第三群の挿絵の解釈
四 第二群の挿絵の解釈
五 挿絵の方法の分類
六 旺盛な趣向の意図
蕪村「花ちりて」句文の解釈
一「花ちりて」句文の私解
二「花ちりて」句文の旧解批判
三 蕪村のいそがしさ記述の検討
四 蕪村の吉野行は天明二年
五「花ちりて」句文の挿絵の趣向
六 摺り物の企画があったか
七まとめ
【雑纂】
祭られた芭蕉/『芭蕉翁絵詞伝』の性格(抄)/日本詩歌史の忘れられた巨星――蝶夢の佳句のもたらす不思議さ/蝶夢の『宰府記行』の新しさ/蝶夢の文芸理念の形成過程/安永天明期俳諧における蕪村の位置――姿・情をめぐって/蕪村発句の「中」/蕪村の「鮒ずしや」の句/「傘も」など蕪村二句/蕪村の句は近代的か?/蕉風復興運動とは何か/佐賀美濃派俳壇の成立事情――蕉風復興運動にからめて/地方から編む文学史/『雨中の伽』の著者の素顔/虹の松原一揆の俳諧/もう一つの旅――行脚俳人の境涯/『春興』と幾夜庵斗酔のこと/加賀行脚俳人の南下/行脚俳人甚化のこと/幕末佐賀の本作り・中溝文左衛門/俳諧随想
(付)〝古池や――〟型発句の完成――芭蕉の切字用法の一として
【文筺より】
著述目録
人名索引
あとがき
?18世紀後半の俳諧の全体像を捉える
18世紀後半の俳諧は、俳諧の伝統を伝える一方で、平淡な言語表現と作者の内面の表出を重んじる作法を主張する。前者についての先駆的発言が嘯山、後者についての啓蒙的活動が蝶夢によってなされ、蕪村はこの二人の主張を受容することで独自の新たな作風を創造する。それらの観点に立って、この期の俳諧や俳壇の諸問題を多角的多面的に論じた主要論文11編・補助論文21編を収め、斯界に問う。なお、「風雅のまこと」とはどのようなことか、最近判明したその内実をも紹介する。

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