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認識的不正義ハンドブック 理論から実践まで

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フォーマット 書籍
発売日 2024年11月26日
国内/輸入 国内
出版社勁草書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784326103454
ページ数 288
判型 A5

構成数 : 1枚

はしがき[佐藤邦政]

I 基本的概念

第1章 認識的不正義の展開[佐藤邦政]
はじめに
1 認識的不正義の特徴
2 解放的方法論
3 非理想的方法論
4 制度・組織論的方法論
おわりに

第2章 認識的不正義の分類[榊原英輔]
はじめに
1 認識的不正義の四象限
2 受信者としての認識主体に対する構造的な不正義
3 発信者としての認識主体に対する交流的な不正義
4 発信者としての認識主体に対する構造的な不正義
5 受信者としての認識主体に対する交流的な不正義
6 四象限に収まらない認識的不正義の例――形成的な認識的不正義
おわりに

第3章 認識的不正義の害[吉川千晴]
はじめに
1 証言的不正義の一次的害
2 認識的悪徳
3 誤承認
4 認識的裏切り
おわりに

第4章 認識的不正義の是正[飯塚理恵]
はじめに
1 徳論的な是正策
2 潜在的バイアスと認識的不正義
3 徳論的な是正策と制度的な是正策
4 集団・制度の徳
おわりに

II 認識的不正義と哲学分野

第5章 認識的不正義と認識論[笠木雅史]
はじめに
1 認識的規範性と倫理的規範性
2 認識的不正義における規範の衝突
3 規範の衝突への応答

第6章 認識的不正義と倫理学[小林知恵]
はじめに
1 フリッカーの認識的不正義論と規範倫理学
2 フリッカーの認識的不正義論とメタ倫理学
3 認識的不正義研究が倫理学に与える示唆
おわりに

第7章 認識的不正義と言語哲学[三木那由他]
はじめに
1 マンスプレイニング
2 コミュニケーション特有の不正義の探求
3 コミュニケーション的不正義に向けて
おわりに

第8章 認識的不正義と政治哲学[神島裕子]
はじめに
1 政治哲学における認識的不正義
2 政治的自由の条件としての認識的正義
3 民主主義のための認識的正義
おわりに

第9章 認識的不正義と現象学[池田 喬]
はじめに――認識的不正義と人種化の現象学
1 知覚と感受性――フリッカーのマクダウェル解釈の補正
2 知覚と自己理解――偏見と集団帰属という観点
3 フリッカーの歴史的偶然性への異議――利益の獲得としての差別という観点
4 習慣の変容への現象学的アプローチ――状況の創出
おわりに

III 現場の実践で起きている認識的不正義

第10章 認識的不正義と性暴力被害[佐々木梨花]
はじめに
1 本章における認識的不正義の捉え方
2 性暴力を取り巻く語らせない認識的不正義
3 性暴力を取り巻く語らせる認識的不正義
4 総括と示唆――何を語りたくて、何を語りたくないか

第11章 医療における認識的不正義[榊原英輔]
はじめに
1 医療現場で生じうる認識的不正義のタイプ
2 医療における認識的不正義は何によって生じるか?
3 医療における認識的不正義を論じる際の注意点
4 認識的害あるいは認識的不正義を軽減する方法
おわりに

第12章 当事者研究とコ・プロダクション[熊谷晋一郎]
はじめに
1 解釈的正義と当事者研究
2 貢献的・証言的正義と研究の共同創造
3 認識的正義と自伝
おわりに

第13章 水俣を見[...

  1. 1.[書籍]

認識的不正義をめぐる研究動向を知り、日本社会で生じている実践的問題について考えるために。日本初のハンドブック、待望の刊行!

ミランダ・フリッカーの『認識的不正義』が2007年に刊行されて以来、認識論・倫理学・フェミニスト哲学をはじめとした各分野において、膨大で多様な議論がなされてきた。本書ではその理論的な深さと広がりを概観するとともに、日本社会で生じている認識的不正義の問題に取り組み、読者が自ら考えるための指針となることを目指す。

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