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善意の帝国 イギリスのフィランスロピーと南アフリカ

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フォーマット 書籍
発売日 2024年12月10日
国内/輸入 国内
出版社名古屋大学出版会
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784815811747
ページ数 466
判型 A5

構成数 : 1枚

凡例・略称一覧

序 章 帝国の善意
1 帝国フィランスロピーとは何か
2 課題設定と分析方法
3 先行研究と本書の位置
4 本書の構成

第I部 イギリス

第1章 「資本家」を糾弾する
—— 19~20世紀転換期の原住民保護協会
1 帝国フィランスロピーと APS
2 南アフリカ戦争と帝国フィランスロピー
3 南アフリカ戦争後のアフリカ人労働問題
4 帝国フィランスロピーと隔離
5 「フィランスロピーの衰退」
—— 世紀転換期イギリス社会における APS

第2章 「救う側」の論理、「救われる側」の不満
—— 草創期の反奴隷制および原住民保護協会
1 ASAPS の創設
2 南アフリカ連邦の誕生と隔離政策
3 先住民支配と「信託」—— 第一次世界大戦と ASAPS

第3章 救済をめぐる同床異夢
—— 戦間期の反奴隷制および原住民保護協会
1 国際化と新機軸の模索 —— 1920年代の組織と思想
2 産業化と福祉 —— 1920年代末~30年代の組織と思想
3 隔離の両義性と支援の実践 —— 1920年代の南アフリカと ASAPS
4 介入の限界 —— 1930年代の南アフリカと ASAPS

第II部 南アフリカ

第4章 隔離と科学
—— ヨーロッパ人・アフリカ人協議会の誕生
1 ヨーロッパ人・アフリカ人協議会の創設
2 帝国フィランスロピー・ネットワークのなかの協議会
3 草創期の協議会 —— 人と思想

第5章 包摂と隔離のあいだ
—— 1920~30年代前半のヨーロッパ人・アフリカ人協議会
1 カラーバーと労働者の組織化
—— ヘルツォーク政権の隔離政策
2 「不法行為」の管理と抑止
—— 都市のアフリカ人を取り巻く諸問題
3 農村部の貧困へのアプローチ —— 保護から開発へ
4 危機の時代の協議会 —— 1930年代前半の思想と課題
5 都市での労働問題 —— 低賃金と出稼ぎをめぐって
6 解決策としての隔離 —— 労働問題と農村開発
7 世界恐慌下におけるフィランスロピーの実践
—— 救貧が直面した困難

第6章 広がる可能性、閉ざされる未来
—— 1930年代後半~40年代のヨーロッパ人・アフリカ人協議会
1 経済成長の時代と協議会 —— 1930年代後半の思想と活動
2 「多様な可能性の時代」の協議会 —— 第二次世界大戦へ
3 衰退と遺産

終 章 善意のゆくえ
1 善意の来し方
2 善意の行く末

あとがき

参考文献
索 引

  1. 1.[書籍]

国内の弱者をこえ、奴隷や先住民にも救いの手を伸ばそうとした帝国大の「善意」。救済・福祉・支配がかさなりあうその姿とは? 植民地における人道主義の活動とイデオロギーを克明に跡づけ、非白人への屈折したまなざしや人種隔離との両義的関係を析出。大西洋に広がる慈善のネットワークも視野に、チャリティの可能性と限界、そして現代への遺産に迫る。

作品の情報

メイン
著者: 大澤広晃

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