レベッカ&メーガン姉妹による最強ルーツ・ロック・デュオ=Larkin Poe(ラーキン・ポー)
最新アルバム『Bloom』(カナリヤ・イエロー・ヴァイナル)
"オールマンの小さな妹たち" と称されるレベッカ&メーガン姉妹によるルーツ・ロック・デュオ=Larkin Poe(ラーキン・ポー)の最新アルバム『ブルーム』。第66回グラミー賞(2024)でベスト・コンテンポラリー・ブルース・アルバムを受賞した前作『ブラッド・ハーモニー』(2022)から2年。フル・スタジオ・アルバム7作目となる本作はメーガン&レベッカと共同プロデューサーのタイラー・ブライアントによるオリジナル11曲を収録。
ニュー・アルバムでは"ソングライティング"に力を入れたと2人は語っており、全体に物語性を持たせ、それぞれの曲が1つの章のように展開していく作品。ソウルフルなヴォーカル・ハーモニーと心奥深くに響く歌詞があいまって、まさにタイトルどおりラーキン・ポーが開花するのを実感する仕上がりとなっている。
発売・販売元 提供資料(2024/12/06)
リンゴ・スターの新しいカントリー・アルバム『Look Up』においても確かな存在感を示していたレベッカ&メーガン姉妹から鮮やかな色づきの7作目が到着。豪快なギター・リフが炸裂する"Mockingbird"、地を這うようなスライド・プレイが登場する"Easy Love Part.2"など濃厚なブルース・ロックに触れれば彼女たちが当代米国音楽界最強のデュオだってことが容易に理解できようが、ソウルフルなムードに包まれた"Little Bit"やエヴァリー・ブラザーズばりのコーラスを聴かせる"Bloom Again"など表現者としてさらなる進化を示す局面も多々あり、前にも増してエモーショナルな没入体験を味わわせてくれる。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.494(2025年1月25日発行号)掲載)