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牡猫ムルの人生観

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フォーマット 書籍
発売日 2024年11月29日
国内/輸入 国内
出版社東京創元社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784488016906
ページ数 448
判型 46

構成数 : 1枚

  1. 1.[書籍]

漱石の『吾輩は猫である』の原点と言われる
教養ある天才猫ムルが自らの人生を綴った奇書!
幻想文学の鬼才・ホフマン最大の問題作を
名手の翻訳で贈ります。

猫のムルは生まれたての子猫の時、稀代の知識人にして奇術師アブラハム氏によって、橋の下から拾いあげられ、大切に育てられた。アブラハム氏の家にいるあいだにムルは、氏が書き物をするそば近くに陣取って、読み書きを習得したのだった。そして、自らの人生を回想する原稿を書き始めたが、羽根ペンで書いては、近くにあった一冊の本、『楽長ヨハネス・クライスラーの伝記』のページをちぎり、吸取紙や下敷きとして原稿にはさんだのだった。いざ、原稿を出版する運びとなった折、印刷所が、はさまれた『クライスラー伝』をうっかりそのまま組み込んで印刷してしまったというのが、本書である。つまり、牡猫ムルが自らの人生を語っている文章のそこここに、音楽家クライスラーの伝記が、はさみ込まれているという二重構造の物語(二重小説)なのである。
猫が主人公の動物小説であり、怪奇小説であり、犯罪小説であり恋愛小説でもあるという贅沢なこの物語は、当初は全三巻を予定していたのだが、著者ホフマンの死によって、第二巻で未完のまま終わっている。訳者あとがき=酒寄進一

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