ゴージャスでロマンティックな大傑作!
USインディ界のアイコン、2年ぶりとなる6作目。アルバム・タイトルはサンスクリット語で"偉大な火葬場"を意味する。J・ティルマン流のウォール・オブ・サウンドが堪能できる(1)は約10分の大曲ながら一瞬に感じ、(5)ではLowのアラン・スパーホークが参加、郷愁漂う(8)まで、各曲の尺は長めながら無駄は一切無し。前作に続きアレンジャーとして参加したドリュー・エリクソンの手腕も素晴らしい!これまでの作品も全て素晴らしいのですが、更に懐の深い世界が描かれた大傑作。
タワーレコード(2024/12/06)
ファーザー・ジョン・ミスティ、6枚目のアルバムが完成。全てのものが向かう大いなる火葬場『マハーシュマシャーナ』、リリース。 (C)RS
JMD(2024/10/22)
ファーザー・ジョン・ミスティ、6枚目のアルバムが完成。全てのものが向かう大いなる火葬場『マハーシュマシャーナ』、リリース。
Josh Tillmanはついに死へと本葬する。Sub Popからリリースされる『Mahashmashana』は、Father John Mistyの6枚目のアルバムで、ベスト・アルバム『Greatish Hits: I Followed My Dreams and My Dreams Said to Crawl』(2024年8月にリリース)と、ヒット・シングル「Real Love Baby」(ネット上での爆発的なヒットで、最近ゴールド認定)に続くものとなる。
プロデュースはJosh TillmanとDrew Erickson(Mitski、Lana Del Rey、Weyes Blood)で、エグゼクティブ・プロデューサーはJonathan Wilson(Father John Misty、Angel Olsen、Conor Oberst)。Michael Harrisがエンジニアリングと追加プロデュースを担当し、アレンジはDrew Ericksonが手掛けた。また、Josh Tillman、Drew Erickson、Jonathan Wilson、Dan Bailey、Eli Thomson、David Vandervelde、Chris Dixie Darley、Jon Titterington、Kyle Flynnがプレイし、レコーディングとミックスはFive Star、East/West、United、Drewの自宅でおこなわれた。アルバムのカヴァー・アートはJoe Roberts(LSD World Peace)によるものとなる。トータル50分にわたるアルバムには、シングル「I Guess Time Makes Fools of Us All」、「She Cleans Up」、「Screamland」、「Josh Tillman and The Accidental Dose」を含む全8曲を収録。『Greatish Hits: I Followed My Dreams and My Dreams Said to Crawl』と共にリリースされた「I Guess Time Makes Fools of Us All」は、Pitchforkの「26 Contenders for Song of the Summer」とEsquireの「25 Best Songs of 2024, So Far」に選出。「Screamland」と「Josh Tillman and The Accidental Dose」のミックスはBJ Burtonで、7分の大作「Screamland」では、LowのAlan Sparhawkがギターでフィーチャーされている。Mahashmashanaはサンスクリット語で「大いなる火葬場」を意味し、すべてのものはそこへと向かう。
Father John Mistyは、Pitchfork、Rolling Stone、The Guardianなどから賞賛を受け、Saturday NightLive、Austin City Limits、The Late Show with Stephen Colbert、Tonight Show、Jimmy Kimmel Live、Late Night with Seth Meyersにも出演し、パフォーマンスを披露。ソングライターとして、Beyonce、Post Malone、Lady Gaga、Khalidのヒット曲に貢献している。
発売・販売元 提供資料(2024/09/26)
絶大な人気を誇る米メリーランド出身のシンガー・ソングライター。前作『Chloe And The Next 20th Century』(2022年)はジャズやカントリーの影響を感じさせるノスタルジックな内容に驚かされたが、この6作目ではその雰囲気を残してブルージーな感覚を加えつつ、本来のフォーキーな音楽性に回帰。いままで以上にピュアでエモーショナルなメロディーと歌声に加え、前作に続いて参加したドリュー・エリクソン(ラナ・デル・レイなど)によるストリングスとホーンを多用した華麗なアレンジも素晴らしく、作品全体にこれまでにはない筋の通った力強さがある。彼の持つ繊細さとダイナミックさが同居した傑作だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.493(2024年12月25日発行号)掲載)