2nd Album『Message From A New Dawn』発売後、2021年からJeroboam名義でSpace Grapesから12インチをリリースしているフランスのバンド、Echoes Of A New Dawn Orchestraとヨーロッパ各地をツアーして来たKyoto Jazz Massive。ロンドンでは半年で3公演を実現、Jazz CafeやRonnie Scottsがソールド・アウトするなどかつての全盛期を上回る人気を獲得している。2023年にはGilles Petersonがキュレーションするフェスティバル、We Out Hereのメインステージに出演し、オーディエンスを熱狂させた。
この春には、30周年記念EP 『KJM EOANDO』がiTunesのダンス・チャート1位を獲得。また、収録曲「Impulsive Procession」がTraxsourceのNu-Jazz/Broken Beatチャートで1位になるなど話題となり、ライブでの演奏の中心となる楽曲を収録した『Message From A New Dawn』(こちらもiTunes DanceチャートNo.1獲得済み)のLPの再発売が長らくヨーロッパで切望されていた。
テクノ、ジャズ、ブギー、ソウル、フュージョン、アフロ等あらゆる要素を取り込んで、完全バンド・サンドへと進化を遂げたクロスオーバーな究極のエレクトリック・ジャズ・フュージョン作品。
スペシャル・ゲストにレジェンド、Roy Ayers参加!東京、シンガポール、ロシアで実験的に先行ライブを行い、全曲オリジナルで新曲の完全バンド録音を敢行。 参加メンバーは、Vanessa Freeman、池田憲一(ROOT SOUL)、金子巧(cro-magnon)、タケウチカズタケ(A Hundred Birds)、中里たかし、福森康、タブゾンビ (SOIL&"PIMP"SESSIONS)、ウイーン・フィル交響楽団のKirill Kobantschenko、伝説のジャズ・ヴィブラフォン奏者Roy Ayers。
ボーカルの録音とミックス・ダウンは、Reel PeopleやThe Realmの活動でも知られ、Moodymannの『Taken Away』に収録された「Let me Show Your Love」では、プロデューサー、ドラム・プログラマー、ミックス・エンジニアとして参加したToni Economidesが手掛けた。
また、マスタリングはThe Tito Lopez Comboのレコーディングでそのキャリアをスタートさせ、4つのグラミー賞の候補になったラテン・プロジェクトにも関わった Neil Picklesに依頼。
アート・ワークは沖野兄弟がディレクションし、若林広行建築を沖野修也が撮影した。デザインは、LISTの野村直弘が担当。
発売・販売元 提供資料(2024/09/25)
実に19年ぶりとなったセカンド・アルバムは、いわゆるフューチャー・ジャズ時代を象徴する前作『Spirit Of The Sun』(2002年)とも、沖野修也ソロやKyoto Jazz Sextetといったプロジェクト作品とも異なる、スピリチュアルな熱気とライヴ・フィーリングの漲った濃密な仕上がり。前作でまさに"The Dawn Introduction"を歌ったヴァネッサ・フリーマンが全編の歌唱を担い、池田憲一(ROOT SOUL)が共同アレンジしたバンドの演奏にはライヴ・セットで培われたハイブリッドなグルーヴが逞しく宿る。ロイ・エアーズのヴァイブが煌めく"Get Up"やシンセの効いた"Get It Together"などアタックの強いヴォーカル曲も、10分超の"Revolution Evolution"で極まるコズミックなインスト群もハイライトだらけの大傑作!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.457(2021年12月25日発行号)掲載)