バッド・ムード・ライジング

グランジやメタル等、様々なシーンやアーティストに影響を与えるカリスマ、メルヴィンズ。2022年にアンフェタミン・レプタイルから発表されたアルバム『バッド・ムーン・ライジング』が、イピキャック・レコーディングスよりワールドワイドでリリース。 (C)RS

グランジやメタル等、様々なシーンやアーティストに影響を与えるカリスマ、メルヴィンズ。2022年にアンフェタミン・レプタイルから発表されたアルバム『バッド・ムーン・ライジング』が、イピキャック・レコーディングスよりワールドワイドでリリース。

Melvinsは40年以上のキャリアの中で数え切れないほどのアルバムをリリースしている。その大半はIpecac Recordingsからの配給であるが、それ以外にも、彼らは友人であるAmphetamine Reptileと組んで、スペシャルEPやヴァイナル・エディションなども発表している。2022年、彼らはAmphetamine Reptileから正規のフルアルバム『Bad Mood Rising』をリリースしたが、これは小売店への流通が限られていた。ゆえに、2024年、Ipecac RecordingsはAmphetamine Reptileと提携し、この6曲入り42分のアルバムをワールドワイドで広くリリースすることとなった。バンドは現在、2024年にリリースされた最新アルバム『Tarantula Heart』のサポート・ツアーをおこなっており、2025年に向けてさらなるリリースに取り組んでいる。また、King BuzzoとDale Croverの二人は、大規模なワールドワイドのソロツアーも行っているので、おそらく初回では入手困難であった当アルバムを手に入れるのに、今は絶好の機会だ。
米のロック・バンド、Melvinsは1983年、ワシントン州モンテサーノで結成された。基本はトリオでプレイし、時に4人編成となり、昨今はドラマーやベーシストを追加したりもしているが、Buzz Osborne(Vo/G)とDale Crover(Dr)の二人が1984年からのコンスタントなメンバーである。1986年にデビュー・EP『Melvins(Six Songs)』、1987年にデビュー・アルバム『Gluey Porch Treatments』をリリース。1993年、Atlantic Recordsから初のメジャー作『Houdini』をリリースも、計3枚のアルバムのみでメジャーを離脱。1999年からはMike PattonのIpecac Recordingsとのパートナーシップをスタートさせている。MelvinsはNirvana、Soundgarden、Green River等、シアトルのグランジ・バンドに大きな影響を与えたことで知られる。また、グランジ以外にもTool、Mike Patton(Faith No More)、Boris、Pig Destroyer、Helmet、Full of Hell、Corey Taylor(Slipknot)、Sleep、Earth、Sunn O)))、Lamb of God、Mastodon、Neurosis、High On Fire、Baroness、Eyehategod、Isis他、数多くのバンドがMelvinsからの影響を口にしている。