Tetsuo & Youth＜Translucent Grape Vinyl＞

独自の世界観でシーンを疾走するヒップホップ界最重要アーティストとして絶大な支持を集める孤高の"ヒップホップ・サムライ"、ルーペ・フィアスコ。彼が2015年に発表した通算5作目となる名作『TETSUO & YOUTH』が、リリースより約10年の時を経て、ついにアナログ盤となって登場する!
初アナログ化となる今作は、透明グレープ・カラーを採用した2枚組カラー・アナログ仕様!

「『TETSUO & YOUTH』は、成熟さとイマジネーションの豊かさが輝く作品だ。柔道の達人でもあるルーペ・フィアスコは、今作でより挑戦的なリリックを書くようになったが、同時に自然なエモーショナルさも増している」 ─ ジャスティン・フンテ(ヒップホップDX)

その独自の世界観でシーンを疾走する、ヒップホップ界最重要アーティスト=ルーペ・フィアスコ。ジェイZやカニエ・ウェスト、ファレルやマイク・シノダといった豪華ゲスト陣が参加した2006年発表のデビュー・アルバム『LUPE FIASCO'S FOOD & LIQUOR』は、歴史的傑作として大絶賛を受け、デビュー作にしてグラミー賞で3部門ノミネートという快挙を果たし、以降もシーンを牽引する重要作品を発表し続けている。今年6月には自身のレーベルから最新作『SAMURAI』を発表、誰もが彼の動向に注目する、今もなお絶大な存在感を持ってシーンに君臨するアーティストだ。

ファッションやアニメ、エンターテインメントなど日本のカルチャーをこよなく愛する彼が2015年に発表した通算5作目となる『TETSUO & YOUTH』は、その日本のカルチャーにインスパイアされたかのようなアルバム・タイトルで、大きな話題となった作品だ。ガイ・セバスチャンやアイーシャ・ジェイコ、トロイやテレンス・マーティン、ニッキー・ジーンやビリー・ブルー、バック・オブ・サイコドラマ、グラシス・マローン、クリスタル・トーラス、そしてアブ・ソウルなど、新進気鋭のゲスト陣を迎えたこの作品は全米チャート14位を記録、2015年の年間チャートでも上位にランクインするなど、ルーペ・フィアスコという孤高の存在の凄みをシーンにまざまざと見せつけてくれた作品だ。

2015年1月にリリースされたこの名作『TETSUO & YOUTH』が、リリースから約10年の時を超え、ここに遂にアナログ盤となって登場することとなった。初アナログ化となる今作は、アルバム・ジャケットと見事にマッチする透明グレープ・カラーを採用した2枚組カラー・アナログ盤でのリリースとなる。

Tossing off fans with the Eurodance, EDM, and the unexplainable album Lasers, and then returning to form with Food & Liquor II, Lupe Fiasco finds himself free to soar and aspire on his 2015 effort Tetsuo & Youth, an album inspired by the rapper's upbringing in Chicago. It's also an LP that's conceptually structured, with "Summer," "Fall," "Winter," and "Spring" interludes dotting the track list, but any reservations that the sometimes "preachy" rapper has gone full sanctimonious are wiped away by the easy-rolling opener "Mural" and its elevated series of "LOL" punch lines ("Unless you Virgin Mary, nothin' do it but the truest/Believe all that unless you Jewish" or "And I feel like a missionary to a clitoris"). Guy Sebastian joins for the more poptacular "Blur My Hands," which seems a play for radio at only five-and-a-half minutes, as many numbers stretch longer, sometimes because of musical noodling (a banjo kicks off the great "Dots & Lines") and sometimes because it's a huge posse cut recalling the old days ("Chopper," the album's longest cut at 9:32). These flights of fancy are interesting, intoxicating, or both to varying degrees, but when "Madonna (And Other Mothers in the Hood)" hits the speakers as a poetic and majestic ode to those raising kids in the land of poverty and crime, Lupe offers a purposeful, and arguably perfect, song to anchor it all. His 2006 debut may still be the one to pick, since it's leaner and more instant, but Tetsuo & Youth strolls its way into greatness after a couple listens and wipes out all the bitter aftertaste of Lasers as if that misstep never happened. ~ David Jeffries

いまやコモンと肩を並んでシカゴを代表する存在となった、コンシャス・ラッパーのルーペ・フィアスコ。デビュー時から日本カルチャーの影響をモロに作品に反映させてきた人ですが、この通算5枚目はタイトル通り「AKIRA」にインスパイアされたという渾身作。ドレイクやケンドリック・ラマーを手掛けたド注目トラックメイカーのDJダーヒーを筆頭に、S1やジェイク・ワンがサポート! アブ・ソウルなどのゲストMC陣も流石の人選で、いつも通り多数フィーチャーされたニッキー・ジーンの透明感溢れるヴォーカルも良いアクセントに。ビートの上を駆け巡る変幻自在のラップ・スキルにはさらに磨きがかかり、以前にも増して色気ムンムンで惚れちゃいます。トレンドも絶妙に捉えた今作。最高傑作でしょ!
bounce (C)金雄大