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探究の国際学 複合危機から学際的な研究を考える

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フォーマット 書籍
発売日 2024年10月04日
国内/輸入 国内
出版社ナカニシヤ出版
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784779518201
ページ数 216
判型 A5

構成数 : 1枚

はじめに――国際学の方法と倫理を問う――


第I部 国際学研究の方法・倫理を考える

第1章 アフリカにおける地域研究の方法と倫理
――私の場合――
■阪本公美子

1 多様な専門分野からの研究
2 研究やフィールド調査でこだわっていること
3 これまでの研究とその方法
4 研究・調査方法(まとめ)
5 私の研究テーマやその方法がどのように評価されてきたか
6 学生に何を伝えられるか

第2章 災害研究の特徴とその方法
――国内外の被災地調査の経験をもとに――
■飯塚明子

1 災害とは
2 防災サイクル
3 災害研究の特徴
4 災害研究の方法
5 まとめ

第3章 学問の社会的責任とは何か
――原発事故後の調査研究をめぐる考察――
■清水奈名子

1 原発事故に直面した学問の役割を問う
2 なぜ原発事故被害を調査するのか
3 原発事故被害の実態調査と問題構造の分析
4 倫理的な課題と学問の社会的責任

第4章 猫がつむぐ物語
――テクストを読む――
■松井貴子

1 はじめに
2 比較文学比較文化研究として,テクストを読むということ
3 ちいさな島The Little Islandと猫のカルテット
4 おわりに


第II部 多文化共生をめぐる研究課題を考える

第5章 多文化共生と公共圏
――「多文化公共圏センター」の取り組みから考える――
■中村 真

1 はじめに
2 公共圏を創設することの意義
――共生と排斥の問題――
3 公共圏と感情
4 多文化公共圏センターの取り組みと新たな公共圏創設の要件

第6章 生きられる「多文化共生」
──多義的で多面的な「多文化共生」を実態として捉えるために──
■申 惠媛

1 はじめに
――実態として捉える「多文化共生」再考の試み――
2 「地域における多文化共生」の前提を問い直す
3 誰による,誰にとっての,どのような関係形成か
4 むすびに 103
――「地域における多文化共生」という視点の可能性――

第7章 なぜ日本は世界のジェンダー平等の流れから取り残されてしまったのか
――東京医大「女性差別」入試から考える日本の課題――
■丁 貴連

1 はじめに
2 先進国最下位となった日本のジェンダー・ギャップ指数
3 東京医科大学の不正入試が炙り出す日本社会の構造的問題
4 おわりに

第8章 儒学から近代への転換期における権力,「知」と知識人に関する言説分析
■戚 傑

1 はじめに
2 系譜学でみる権力と知の相関
3 近代中国における「知識人」の変遷
4 時代に翻弄される現代中国知識人
5 おわりに


第III部 グローバルな倫理をめぐる研究課題を考える

第9章 権威主義体制を支える民主主義体制
――石油貿易と政治体制――
■松尾昌樹

1 石油の呪いモデル
2 貿易,経済成長,民主化
3 重力モデル
4 分析結果
5 今後の研究

第10章 民主主義の再定義
――東南アジアにおける紛争後の変革をナビゲートする――
■アルジョン・スギット

1 はじめに
2 民主的価値
3 ケース・スタディ
4 結 論

第11章 武力紛争後のアムネスティ(恩赦)と国際法
――ウガンダにおける和平交渉と平和構築の事例から――
■藤井広重

1 司法介入をめぐる問題系と学際性
2 司法介入とアムネスティをめぐる概念と先行研究
3 ウガンダからみる平和と正義のダイナミズム
4 おわりに
――平和構築から国際法を考える――


*


おわりに――次世代につなぐ,学際的な学問としての国際学の可能性――

  1. 1.[書籍]

現代世界の「複合危機」に向き合う,国際学とはどのような学問なのか。

「多文化共生」や「グローバルな倫理」に関する課題を中心に,11の研究事例を通してその方法や倫理を学ぶ,国際学研究への招待。

 


●著者紹介

【編者】
清水奈名子(しみず・ななこ)
宇都宮大学国際学部・教授 国際関係論・国際機構論(担当:はじめに,第3章,おわりに)

藤井広重(ふじい・ひろしげ)
宇都宮大学国際学部・准教授 国際法・国際人権/刑事法・平和構築論(担当:はじめに,第11章,おわりに)

【執筆者】(執筆順)
阪本公美子(さかもと・くみこ)
宇都宮大学国際学部・教授 アフリカ地域研究・社会開発論(担当:第1章)

飯塚明子(いいづか・あきこ)
宇都宮大学留学生・国際交流センター・准教授 国際協力・コミュニティ防災(担当:第2章)

松井貴子(まつい・たかこ)
宇都宮大学国際学部・教授 比較日本文化論・身体文化(担当:第4章)

中村真(なかむら・まこと)
宇都宮大学国際学部・教授 感情心理学・社会心理学(担当:第5章)

申惠媛(シン・ヒェウォン)
宇都宮大学国際学部・助教 社会学・移民研究・都市社会学(担当:第6章)

丁貴連(チョン・キリョン)
宇都宮大学国際学部・教授 比較文学・比較文化・日本文学・韓国文学(担当:第7章)

戚傑(チー・ジェ)
宇都宮大学国際学部・教授 教育社会学・外国語教育(担当:第8章)

松尾昌樹(まつお・まさき)
宇都宮大学国際学部・教授 中東地域研究(担当:第9章)

アルジョン・スギット(Arjon Sugit)
宇都宮大学国際学部・助教 東南アジア政治研究(担当:第10章)

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