2019年の復活以降同年に『DUSTER』、2022年作『TOGETHER』と順調にオリジナル・アルバムを出しているダスター。2023年には90年代の未発表曲を発掘収録した『REMOTE ECHOES』も飛び出し、ライブ活動も盛んに行いまるで新人のような動きで歩みを進めていた中、再結成後3枚目となるオリジナル・アルバム『IN DREAMS』が突如リリース!レーベルは勿論NUMERO!
シンセサイザーとドラムマシンを今まで以上に導入し音響アプローチを拡大。またメン・アイ・トラスト方向で本作のタイトルにもあるドリーミーさも注入され、寝ぼけ眼な感覚で見て聴いている世界観はこれまでで最大級。ダスター流シューゲイザーなギターが唸りまくる"Baking Tapes"、シンセサイザーとドラムマシンが冴え渡りタイトル通り且つダスターのテーマである宇宙を彷徨う"Space Trash"、オープナーとしてこれ以上無い必殺技"Quiet Eyes"と、再生ボタンを押せばダスター節と新機軸ドリーミーっぷりがどこまでも癒してくれる本作。いよいよUSインディ代表と名乗れる逞しさを身に着けたダスターに不覚無し!
発売・販売元 提供資料(2024/09/26)
18年ぶりに実現した再結成から6年。これが3作目のアルバムとなるんだから、カリフォルニアのスロウコア3人組にはまだまだやりたいことがあったようだ。ギターの揺らぎと共に作り出す奥深い音像にラウンジ・ミュージックを思わせるムーディーな魅力が滲む。そんなダスター流をさらにユニークなものにしているのが新たに加えられたシンセとドラムマシーンだ。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.493(2024年12月25日発行号)掲載)