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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年10月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784800592712 |
| ページ数 | 208 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
第1章 失敗するソフトウェア発注
1 ソフトウェア発注の成功率と失敗率
・『日経コンピュータ』誌の調査から
・『CHAOS REPORT』から
・筆者の経験から
2 ソフトウェア発注失敗のパターン
・失敗のパターン
3 ソフトウェア発注が失敗する原因
・失敗を避けるための予防策
・もう一段掘り下げる
・導かれた結論の思考実験
第2章 ソフトウェア・ソフトウェア開発・
ソフトウェア開発者
1 ソフトウェアとはどういうものなのか
・ハードウェアとソフトウェア、そしてプログラム
・ソースコードとバイナリ形式
2 ソフトウェア開発とはどういう仕事なのか
・ソフトウェア開発は創作活動である
・バグとデバッグ
・開発にかかる期間・費用を決める要因
・研究調査性によって変わるソフトウェア開発の性質
3 ソフトウェア開発者とはどういう人たちなのか
・クラフトマンシップを持って仕事と向き合う
・駆け出しとベテランの違い
・大会社でも結局は個人に依存
第3章 進化を続けるソフトウェア開発のあり方
1 オブジェクト指向がもたらしたプログラミング革命
2 今も続くソフトウェア開発方式の模索
・ソフトウェア開発者の悩み
・ソフトウェア開発の近代的な進め方
・ソフトウェア発注と法律
3 サブスクリプションは損なのか
第4章 ものづくり現場からのソフトウェア発注
1 ものづくり現場で使われるソフトウェアの特異性
・研究調査性が高い
・ガイドライン・前例・手本がない
・要件が厳しい、制約が多い
2 ものづくり現場とシステムベンダの残念な関係
第5章 やってしまいがちなこの行為が失敗を招く
1 失敗誘発行為とそのパターン
2 使ってはいけない情報を参考にする
・分野違いの情報を参考にする
・時代遅れの情報を参考にする
・他のプロジェクトと比較する
3 開発者にしかわからないことに干渉する
・発注者だけで仕様書を作る
・主導と指示を混同する
・早すぎる時期に見積もりを要求する
・使用する技術や手法を限定する
・プロジェクトの進め方を限定する
・打ち合わせを過度に要求する
4 受け取っても役に立たないものを求める
・著作権や独占販売権を要求する
・ソースコードや内部仕様書を要求する
・自分でも作れるのに、取扱説明書を作らせる
5 ソフトウェア開発の性質を理解しない
・期限までに確実に完成することを当てにする
・完璧なものができ上がることを当てにする
・一度だけの発注で完結させようとする
・ソフトウェアを育てていく意識を持たない
6 開発内容に合わない発注先を選ぶ
・会社の規模だけで発注先を選ぶ
・過去の付き合いだけで発注先を選ぶ
・見積もり金額だけで発注先を選ぶ
・得意分野の異なる開発者に発注する
7 開発者との信頼関係を大事にしない
・開発者とのコミュニケーションを軽視する
・コミュニケーションを軽視する開発者を選ぶ
・開発者のモチベーションを下げる
・自分と開発者の間に線を引く
第6章 ソフトウェア開発者とのコミュニケー
本書の筆者は、工場の製造現場など、実際にものを作っている職場のことを「ものづくり現場」と呼ぶ。そして本書は、そうした「ものづくり現場」からソフトウェアを発注する際の失敗を避けるため、知っておくべき最小限の知識をまとめたハンドブックである。
今多くのものづくり現場が、費用削減・納期短縮・生産性向上・品質向上・人材不足対策・技能伝承・環境負荷低減など、たくさんの問題に直面している。そしてそれらの問題を効果的に解決する手段として、「DX(ディジタル・トランスフォーメーション)」などと呼ばれるコンピュータ活用の取り組みが注目されている。それに伴ってものづくり現場からのソフトウェア開発の発注は急増し、製品検査・機器制御・業務省力化・状態監視・生産記録といった機能を持つオリジナルソフトウェアが多数発注されるようになった。
ところがものづくり現場からのソフトウェア発注には、その70~80%が失敗し、あるいは不満が残る形で終わっているという現実がある。ソフトウェア発注の失敗率は、「ものづくり現場から」に限らず、一般にも非常に高い(約50%にも達する)ことが知られている。しかしものづくり現場からのソフトウェア発注に限ると、その失敗率はさらにはね上がる。
なぜ失敗率が高止まりするのか。本書では、ものづくり現場向けのシステム開発を本業とする筆者がその原因をていねいに分析し、失敗を避けるための具体的な方法や考え方を解説・提言する。特に「ものづくり現場で必要とされるソフトウェアは、一般的な業務用ソフトウェアなどとは異なる特別な性質を持ち、その差異を考慮しないと失敗はなくせない」とする分析は一読に値する。ものづくり現場からのソフトウェア発注では、一般的なソフトウェア発注の指南書に書かれている方法が必ずしも適切でなく、場合によっては逆効果となるのである。
本書はソフトウェア発注実務のテキストとなるだけでなく、企業や組織でコンピュータ活用の戦略を立案する上でも、一度読んでおきたい一冊である。DXの入門書、あるいはソフトウェア開発者の考え方を知る読み物としてもおもしろい。

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