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母は不幸しか語らない 母・娘・祖母の共存

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フォーマット 書籍
発売日 2024年10月07日
国内/輸入 国内
出版社朝日新聞出版
構成数 1
パッケージ仕様 文庫
SKU 9784022621030
ページ数 304
判型 文庫

構成数 : 1枚

  1. 1.[書籍]

母の愛に疑念をいだいた娘たちは「墓守娘」「母重」という自己確認の言葉を獲得した。
その母は団塊世代に属し、また高齢の母を介護する立場は娘である。
あまり言及されてこなかった団塊女性を
1970~80年代の時代背景を入れて考えると、何がみえてくるのか。
また100歳超えの高齢者が6万人という現代に、
母娘問題は「老いた母とのつきあい」をぬきには語れない。
娘の子育てに懸念をいだき孫のことが心配でたまらない、
孫の不登校を悩む祖母の相談は増える一方だ。

本書では娘、母、祖母の3世代と家族という視点を入れ、
団塊女性に象徴される母親のかかえる困難さに言及。
母はなぜ自らの不幸を語りたいのかを、下記のように区分して世代的背景とともに分析し、
その特徴を追っていく。

1972年~ 1期ウーマンリブ・フェミニスト主導
1996年~2期アダルト・チルドレン(AC)ブーム
2008年~3期「墓守娘」「母娘本」ブーム
2012年~4期当事者本(体験記)の大量刊行と毒母・毒親ブーム

そして女性だけの問題にとどまらず、
父親(夫)である男性、息子と母と関係にもふれる。

また文庫化にともない、
母親の高齢化という問題について
エピソードを交えながら言及する新章「高齢化する母と娘たち」、
文筆家の水上文氏による解説「容易く解毒させないために」を追加。

臨床40年の経験をもとに3世代の共存の方向性を提言する、
母娘問題の第一人者による力作。

作品の情報

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著者: 信田さよ子

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