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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年10月12日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 学文社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784762033780 |
| ページ数 | 196 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
序 章 社会における時間
1 社会における時間の変容
2 社会学における時間研究と本書の問題関心
3 本書の構成
1章 古典的近代の時間
1 古典的近代以前の時間
1-1 質としての時間 / 1-2 円環としての時間と目的論的線分としての時間
2 量としての時間
2-1 数量化された時間と定時法の登場 / 2-2 時間による労働の評価と時間厳守の規律
/ 2-3 労働時間と自由時間の分離 / 2-4 世界標準時の成立と時間の空間からの分離
/ 2-5 時間による労働の分解と再編 / 2-6 時間規律の生活全般への浸透
3 直線としての時間
3-1 開かれた未来 / 3-2 社会の進歩 マンハイムのユートピア論を事例として
/ 3-3 個人の進歩 / 3-4 ライフコースの時間化
4 小 括
2章 労働の変化と時間
1 情報技術と人工知能が働き方におよぼす影響
2 正規雇用の減少と長期雇用の困難
3 テレワークの普及とその影響
4 自営的な働き方の広がりとクラウドソーシング
5 キャリアの短期化
6 労働における時間の変化
7 小 括
3章 個人の時間
1 ライフコースの脱時間化と脱標準化
2 脱時間化された状況的アイデンティティ
3 時間操作ゲームのプレイヤーとしての自己
4 規範の内面化から誘導へ
5 データベース・モデルに基づく生の技法と世界像
6 個人の進歩の変容 独自性の理想と変化した階層構造
7 小 括
4章 社会の時間
1 未来像の変容
1-1 古典的近代における未来 / 1-2 ユートピア構想の困難化
/ 1-3 非知の領域拡大と見通し可能な未来の短期化 / 1-4 社会学理論における非線形的未来
/ 1-5 併存する複数の未来像 / 1-6 制度としての未来
2 過去像の変容
2-1 一元的な過去 / 2-2 過去の複線化
3 時間軸上への時系列的位置づけから地平上への並置へ
4 小 括
5章 仮想空間と人工知能の時間
1 「直線としての時間」の変容
1-1 加工可能な時間 / 1-2 圧縮可能な時間 / 1-3 直線的な時間軸上からの出来事の切り離し
/ 1-4 ナッジや人工知能による誘導 / 1-5 短期主義化の登場
2 「量としての時間」の変容
2-1 仮想空間の拡大と人工知能の普及 / 2-2 非同期化と「交渉し取り決める時間」
3 絶対的尺度という機能の弱体化
4 デジタル・トランスフォメーションの影響
5 小 括
終 章 時間の機能のゆくえ
1 これまでの知見のまとめ
2 時間の機能のゆくえ
2-1 尺度提供機能 / 2-2 見当識提供機能 / 2-3 現実批判機能
3 結論 特権的地位の喪失と潜在化する機能
1970年代?1990年代以降に顕著になった社会の構造変化につれ、
いわゆる近代的な時間像は、どのように変化しつつあるのか。
それにともない時間が有してきたいくつかの重要な諸機能にいかなる変化が生じつつあるのか、
時間の機能的等価物として何が登場しているのかを、
とりわけ仮想空間や人工知能といった情報技術の発展・普及との関連において考察していく。
この時代の時間像を論じた類書に比べ、本書は、機能のゆくえや機能的等価物を考察する点が特徴である。

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