中華圏、アジア圏、世界が期待するアーティスト、リア・ドウの待望の新作は初となる中国語アルバム!
4thアルバムは、まさにその名の通り春の暖かさを感じられるような非常に明るく心地の良いアルバム。今作は、2部構成になっており、春遊のスタートに当たる曲が「Monday」、月曜から週末へ、朝から夜へ、そんなテーマを持った曲順で構成されている。つなぎにあたる曲「中場休息」を経て、そして終盤・夜の部へと向かい、そのまま一日、一週間を終える。まずこのようなアルバム構成が非常に美しく優雅であり彼女の才能を感じられる。こういったコンセプチュアルさも相まって、アルバムの流れに身を任せると、心地よいままに聞き終わっているに違いない。
先行曲であり、前半部分の主題曲にあたる「Monday」、曲中にはアジアのトップスターである周杰倫の「范特西(Fantasy)」や、南拳媽媽の「橘子汽水」といった懐かしいタイトルについて触れている、月曜から日曜日まで君と、最後の電車に乗って一緒に夕焼けを見たいといったロマンティックな歌詞が続くのも、まさにこの時代のC-POPを思い出させるよう。フィーチャリングで参加し、アレンジを手掛けるのは獅子侠 Lionman、広東語によるJazzy-popタッチといい、00年代を思い出させるようなレトロな雰囲気を醸し出すセンスといい、なにもかも抜群です。前半部分において彼女が意識したという、暖かさ、落ち着き、といったキーワードに合致するのは、Bossa調で日常の音をサンプリングとして用いた可愛らしい「早上好」と、nujabes好きにもおすすめしたいJazzy-hiphop作「北京珈琲」だろう、どちらもコーヒーを飲んで落ち着いた気分になれるのでおすすめだ。朝動き始めるのがつらかったりするとき聞いてみてほしい。
「中場休息」をはさみ、後半部分にあたる夜の世界へ。ここではより、実験的、神秘的、内省的なものへと変化を見せていく。自身との対話を促すような楽曲であったり、世界中の音楽を融合という実験的な曲、電子音楽との融合、などが見られる。世界中のアーティストと制作を行ってきたり、様々なスタイルとの融合を図ってきたリア・ドウの世界観がまさにここに極まっている、素晴らしいの一言しかない。
発売・販売元 提供資料(2024/10/23)